世界初、松本零士氏のトレードマーク 零士キャップが発売
今年80歳となった世界的な漫画家、松本零士氏。そんな松本氏のトレードマークである赤いドクロマークの帽子「零士キャップ」が満を持して発売。松本氏が25歳の時(1963年)、漫画の原稿料である当時の全財産5万円を投じて、天賞堂でクロノグラフ型腕時計ブライトリング「ナビタイマー」(Ref.806)と出会い、買ってから55周年を記念して全世界に先駆けて同店での先行発売となる。
零士キャップは松本氏が45年にわたって被っており、分身であり氏を象徴するアイテム。漫画を描く際に髪の毛が邪魔になることから、当初はベレー帽や野球キャップを反対にしてかぶったりしていたが、その当時、氏の会社に在籍したアシスタントだった女性が手編みしてプレゼントした零士キャップが初代。ワンポイントのドクロは白色だったが、松本氏が「俺は生きているから、血の通った赤いドクロに」と、自らマジックで赤く塗ったのが始まりだった。以降、近年まで、その女性は、帽子が古くなると新調してくれたという。松本氏の代表作の一つ「男おいどん」を描いたのちに装着し始め、「宇宙戦艦ヤマト」、「銀河鉄道999」、「キャプテンハーロック」の漫画、アニメ作品を創造していく過程から共に在った。
発売される零士キャップ1stモデルは、松本氏が今後、装着する零士キャップをつくることになった、2代目となる女性による完全手作業品。中細そしてツバの部分に極細のニット素材を用いて、約7日かけて手編みし、ドクロマークも手作業で刺繍して完成させたもの。シリアルナンバー入りのタグが縫い付けられ、同じくシリアルナンバー入りのギャランティカードには、松本零士氏の直筆サインが入れられる。まさに全世界の松本ファン垂涎のお宝級アイテム。構想から10年。試作を重ね、松本氏に贈る零士キャップが完成したのが2018年春のこと。松本氏オンリーのプライベート作品だったために、発売する予定はなかったが、「銀河鉄道999」の時間城、世界的に有名になった計器類、レイジメーターのモチーフとなったクロノグラフと出会った場所、天賞堂での先行発売なら、と、松本氏からゴーサインが出された。
松本氏にとって、赤いドクロマークは、「人を威嚇したりするものではありません。
中世の騎士や武士の精神に通じる、骨になっても闘う、という私の思いです」と語る。
松本氏の信条でありハーロックの生き方にも繋がる、「俺の旗の下(もと)、俺は自由に生きる」、「小さくとも一国一城の主たれ」、「誰の指図も受けない」といった松本イズムの象徴。また、松本氏が大好きな時計にも、古いフランス製のものなどドクロそのものをモチーフとした作品もあり、「骨になっても一緒にいよう」との願いを込めて夫婦で所持したり、あるいは「美醜に関係なく、人間は皮膚をぬいだら皆ド
クロ」、「人は100%、いつか死ぬ。その日に後悔のないように一瞬を大切に生きる」といった哲学を物語るのもまたドクロだ。
<商品名>
零士キャップ 1stモデル
Leiji Cap 1st Model
松本零士先生公式認定アイテム。1stモデルは、松本零士氏自身のトレードマークである同キャップを編む2代目女性が手作業で仕上げる完全ハンドメイド。現状では月産4個程度。黒色で中細と極細のニット素材を使用した手編み。赤い刺繍部分も機械を用いずに手作業。基本サイズは57㎝から60㎝。高さは約16㎝。特大サイズ(頭のサイズ60㎝以上)の個別オーダーも可能。店頭在庫がない場合は、ご注文から最短で10日程度(受注状況により伸びる可能性あり)かかります。本体部分は天然ウール65%の混紡、ツバと赤い刺繍部分は綿100%、手洗い可能。「シリアルナンバー入りのタグ入り。松本零士氏直筆のサイン入りギャランティカード付き。タグにはシリアルナンバー入り。価格27,500円(税抜き)。※手工芸品につき同じものは2つとなく、1点ずつ細部が異なることをご了承ください。
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