ロンドン五輪、現地リポート/オメガ公式計時2012年

オメガが公式計時を担当する、今季のロンドン五輪開幕に先駆けて今月初旬(2012年5月2日-同5日)にかけてロンドン取材を敢行。完成したばかりのトラックやスタンドに立つこともできて感激しました。
滞在中は薄曇りで、ときに雨がぱらつき、肌寒かったのですが、空港から中心地のピカデリー周辺、そこからオリンピック競技場のある東部エリアにかけて、官民一体となって五輪開催を盛り上げる気運で活気づいていました。
アートや音楽の発信地としても機能してきたsohoエリアには、五輪会期中にセレブらも迎えるオメガ・ハウスの準備が着々と進行中。周囲をパトロールする警察官も多く見かけ、sohoの治安がさらに良くなった印象でした。

今季ロンドン五輪はオメガにとって、また進化を続ける計時という観点からも特別なもの。なぜならスイスが世界に誇る時計ブランド、オメガがオリンピックで公式計時を担当してから今年は80年目であり、オメガが五輪のオフィシャルタイムキーパーを行うのは25回目となります。
前回ロンドンでオリンピックが開催されたのは、さかのぼること64年前の1948年。このときオメガは、全競技全種目の計時を担当。光電管、オメガの全自動計時システム、オリンピック史上初の写真判定カメラを採用しています。
まさに近代オリンピック計時の進化の象徴がオメガ。

以下は、オメガ社長(写真)であるステファン・ウルクハート氏のコメントです。
2012年ロンドンオリンピックは、オメガにとって特別な意味を持っています。オメガが公式タイムキーパーを務めるのは25度目、オメガが初めてオリンピックで公式計時を担当してから80年目という節目の大会であるためです。また、1948年に光電管、スターティングブロック、写真判定用スリットカメラの導入によってスポーツ競技における近代的な計時法が誕生した地への回帰でもあります。
ロンドンでは、2012年ロンドンオリンピックを前に町全体が活性化しており、ウェンブリースタジアム、ウィンブルドン、ローズ・クリケット競技場、グリニッジ公園をはじめとする様々な専用競技場や大会を象徴するような会場も準備されています。オリンピックの会場として歴史的な場所と現代的な場所をこれほどまでに素晴らしく組み合わせて提供できる都市は世界でもロンドンを置いて他にないでしょう。各会場で行われる競技一つひとつの計時が楽しみです。
私たちは、国際オリンピック委員会(IOC)とのパートナーシップを重視しており、またオリンピックを世界最大のスポーツの祭典たらしめている才能あるアスリートたちに貢献できることを誇りに思っています。これまで計時およびデータ処理にもたらされた極めて重要な技術革新のうちの一部は、IOCとの関係によって生まれたものなのです。
どのオリンピックでもそうであったように、オメガはロンドンでも革新的な計時技術を新たに採用します。この新技術によって、競技結果の頒布、表示、保存がより柔軟に行えるようになります。しかし、その目指すところが、オメガが初めて公式計時を担当した1932年のオリンピックにおいて各競技の計時に使用されたクロノグラフ(ストップウォッチ)と同じ、世界のトップアスリートたちの非凡な功績を後世に残すことであることに変わりはありません。
(ステファン・ウルクハート氏)