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老舗の新たな試み
元祖ラーメン激戦区ともいうべき荻窪には数々の有名店がありますが、最も有名な店といえば「春木屋」ではないでしょうか。創業昭和24年の老舗で、現在は東京ラーメンの代表として新横浜ラーメン博物館にも出店しています。この春木屋の、本家にあたるお店が同じ荻窪にあるのをご存じでしょうか。
店名は「春木家本店」といい、同じ名前のようですが“屋”と“家”が違います。創業は昭和6年で、こちらは基本的にはお蕎麦屋さんですが、中華そばも人気があります。こちらの中華そばは煮干しや昆布を効かせた和風のスープですが、春木屋に比べると魚介風味は抑え目で素朴な味わいです。春木屋の方があまりに有名なのと、住宅街にあって目立たないので知名度は低いですが、麺も店舗の二階で自家製したりと、ラーメンに取り組む真摯な姿勢は決して春木屋に引けをとりません。

そんな姿勢を垣間見れるメニューが2003年の7月から登場した「塩」です。醤油味の「中華そば」が600円なのに対し、こちらは900円と金額が大幅に上回り、このメニューに自信があることが伺えます。注文すると最初に具材の乗った器が出てきます。これには海苔、揚げ湯葉、梅干し、ワサビが乗っていて、ラーメンを待っている間に海苔で揚げ湯葉を巻いて食べるように薦められます。後から出てくるラーメンは透き通ったスープで、白髪ネギとチャーシューが乗っていますが、このチャーシューは炙ってあり、最近のニューウェーブ系ラーメンを意識していることがハッキリと分かります。食べている途中で梅干し、ワサビ、黒七味を入れてお茶漬け風に味を変化させるのが、このラーメンの食べ方だそう。正直、最初に揚げ湯葉を食べさせることには何も効果を感じませんでしたし、老舗がニューウェーブ系を意識したりすることには賛否両論あると思うのですが、僕はこういった試みは大変素晴らしいと思います。
老舗だからといってあぐらをかくことより、時代が動いていることを認識して新店とも同じ土俵で勝負しようとすることの方が、料理の作り手として健全で真っ当な考えです。昔から何も変えようとしない老舗が幅をきかす中で、最古参とも言える老舗が新たな味にチャレンジするなんて、荻窪のラーメン事情はこれからもっと素敵になってゆくかもしれませんね。
【春木家本店】
住所 東京都杉並区天沼2-5-24
営業 11:00~20:30
定休 木曜
店名は「春木家本店」といい、同じ名前のようですが“屋”と“家”が違います。創業は昭和6年で、こちらは基本的にはお蕎麦屋さんですが、中華そばも人気があります。こちらの中華そばは煮干しや昆布を効かせた和風のスープですが、春木屋に比べると魚介風味は抑え目で素朴な味わいです。春木屋の方があまりに有名なのと、住宅街にあって目立たないので知名度は低いですが、麺も店舗の二階で自家製したりと、ラーメンに取り組む真摯な姿勢は決して春木屋に引けをとりません。

そんな姿勢を垣間見れるメニューが2003年の7月から登場した「塩」です。醤油味の「中華そば」が600円なのに対し、こちらは900円と金額が大幅に上回り、このメニューに自信があることが伺えます。注文すると最初に具材の乗った器が出てきます。これには海苔、揚げ湯葉、梅干し、ワサビが乗っていて、ラーメンを待っている間に海苔で揚げ湯葉を巻いて食べるように薦められます。後から出てくるラーメンは透き通ったスープで、白髪ネギとチャーシューが乗っていますが、このチャーシューは炙ってあり、最近のニューウェーブ系ラーメンを意識していることがハッキリと分かります。食べている途中で梅干し、ワサビ、黒七味を入れてお茶漬け風に味を変化させるのが、このラーメンの食べ方だそう。正直、最初に揚げ湯葉を食べさせることには何も効果を感じませんでしたし、老舗がニューウェーブ系を意識したりすることには賛否両論あると思うのですが、僕はこういった試みは大変素晴らしいと思います。
老舗だからといってあぐらをかくことより、時代が動いていることを認識して新店とも同じ土俵で勝負しようとすることの方が、料理の作り手として健全で真っ当な考えです。昔から何も変えようとしない老舗が幅をきかす中で、最古参とも言える老舗が新たな味にチャレンジするなんて、荻窪のラーメン事情はこれからもっと素敵になってゆくかもしれませんね。
【春木家本店】
住所 東京都杉並区天沼2-5-24
営業 11:00~20:30
定休 木曜
by ism-ramen
| 2006-11-20 10:41