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ジュレWテイスト
昨年末頃より、2006年のトレンドとして“W(ダブル)テイスト”を提唱してきました。その効果もあってか、各メディアから「Wテイストの店を紹介してほしい」という依頼が多くなっています。Wテイストとは簡単に説明すると一杯で二通り、三通り以上の味が楽しめるラーメンのことで、大体次の三つのパターンに分けられます。
1.最初は塩ラーメンだか、ワンタンを割るとカレー餡が出てきてカレーラーメンに変化するなど、具や餡などの作用で食べている途中で味が変わる。
2.つけ麺でツユが醤油味と味噌味の二つ出てくるなど、あらかじめ2種類以上の味が用意されている。
3.麺を食べ終わった後、残ったスープで雑炊を作ってくれるなど、異なるメニューを楽しめる。
ラーメンが嫌いという人は少ないですが、その少数派の人たちが挙げる嫌いな理由に「ラーメンは一つの味で完結し、満腹になるのが貧乏臭くて嫌だ」というのが多くあります。一杯で何通りもの味が楽しめるWテイストは、まさにそのラーメンの弱点を払拭してくれるアイディアではないでしょうか。

私がWテイストをラーメンの一つのカテゴリーとして分類し、ネーミングしたのは最近のことですが、このタイプのラーメンは以前より存在していました。都心から遠く離れた青梅市にありながら、都心の有名店に引けをとらないこだわりと独創性を持つ「骨豚亭」もその一軒です。
こちらのご主人・平野氏はもともとラーメンの食べ歩きが趣味だったそうで、抹茶やハバネロを練り込んだ自家製麺を作ったりと、ユニークなアイデアでラーメン作りをしています。そのご主人の自信作である、店名を冠した「骨豚亭」(600円・写真)は2003年12月の開店当初から「和風ジュレ」を付けています。前述のタイプでいえば「1」に当てはまりますね。和風ジュレは魚介類のエキスを凝縮させてゼラチンで固めたもので、食べている途中でスープに投入することで、豚骨スープが和風豚骨スープに変化します。
「ジュレ」とはフランス語で「ゼリー」「煮こごり」を意味し、西洋料理ではドレッシングなどにしばしば使われる手法です。平野氏自身もイタリア料理でジュレに目をつけて取り入れたそうで、このように他ジャンルの要素や様々なアイデアを取り込みやすいのも、Wテイストの魅力です。
ご当地ラーメンのブームなどは、どのお店でも取り入れられるわけではありませんが、Wテイストには決まったセオリーはないので、アイデア次第でどのお店でも取り入れることが出来て、食べ手側にとっても味のバリエーションが広がって食べる楽しみが広がります。作り手、食べ手どちらにとってもメリットの大きいWテイストは、一過性のブームではなくラーメンの一つのスタイルとして定着していくでしょう。
【骨豚亭】(こっとんてい)
住所 東京都青梅市新町3-16-15
営業 11:30~21:00
定休 木曜
1.最初は塩ラーメンだか、ワンタンを割るとカレー餡が出てきてカレーラーメンに変化するなど、具や餡などの作用で食べている途中で味が変わる。
2.つけ麺でツユが醤油味と味噌味の二つ出てくるなど、あらかじめ2種類以上の味が用意されている。
3.麺を食べ終わった後、残ったスープで雑炊を作ってくれるなど、異なるメニューを楽しめる。
ラーメンが嫌いという人は少ないですが、その少数派の人たちが挙げる嫌いな理由に「ラーメンは一つの味で完結し、満腹になるのが貧乏臭くて嫌だ」というのが多くあります。一杯で何通りもの味が楽しめるWテイストは、まさにそのラーメンの弱点を払拭してくれるアイディアではないでしょうか。

私がWテイストをラーメンの一つのカテゴリーとして分類し、ネーミングしたのは最近のことですが、このタイプのラーメンは以前より存在していました。都心から遠く離れた青梅市にありながら、都心の有名店に引けをとらないこだわりと独創性を持つ「骨豚亭」もその一軒です。
こちらのご主人・平野氏はもともとラーメンの食べ歩きが趣味だったそうで、抹茶やハバネロを練り込んだ自家製麺を作ったりと、ユニークなアイデアでラーメン作りをしています。そのご主人の自信作である、店名を冠した「骨豚亭」(600円・写真)は2003年12月の開店当初から「和風ジュレ」を付けています。前述のタイプでいえば「1」に当てはまりますね。和風ジュレは魚介類のエキスを凝縮させてゼラチンで固めたもので、食べている途中でスープに投入することで、豚骨スープが和風豚骨スープに変化します。
「ジュレ」とはフランス語で「ゼリー」「煮こごり」を意味し、西洋料理ではドレッシングなどにしばしば使われる手法です。平野氏自身もイタリア料理でジュレに目をつけて取り入れたそうで、このように他ジャンルの要素や様々なアイデアを取り込みやすいのも、Wテイストの魅力です。
ご当地ラーメンのブームなどは、どのお店でも取り入れられるわけではありませんが、Wテイストには決まったセオリーはないので、アイデア次第でどのお店でも取り入れることが出来て、食べ手側にとっても味のバリエーションが広がって食べる楽しみが広がります。作り手、食べ手どちらにとってもメリットの大きいWテイストは、一過性のブームではなくラーメンの一つのスタイルとして定着していくでしょう。
【骨豚亭】(こっとんてい)
住所 東京都青梅市新町3-16-15
営業 11:30~21:00
定休 木曜
by ism-ramen
| 2006-07-31 23:55