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「渡なべ」と「六坊」

 高田馬場といえば今や池袋とともに東京を代表するラーメン激戦区ですが、この街を拠点に活動しているのが、ラーメンコンサルタント渡辺樹庵氏です。彼はもともと高校生の頃からラーメンを食べ歩いていた筋金入りのラーメンフリークで、2001年に神奈川県伊勢原市の「麺や楽」をプロデュースして以来、何店ものラーメン店をプロデュースしてきました。
 その彼が自身の腕を広く披露するためアンテナショップとして開いたのが、2002年に高田馬場にオープンした「渡なべ」(下写真ふたつ)です。スープは豚骨が主体のどろりと濃厚な舌触りで、同時にむせ返るほど強烈なカツオの風味が押し寄せてきます。今では首都圏で定番となりつつある豚骨魚介ラーメンですが、中でもこの店の味はインパクトという点で頭ひとつ抜けている存在だと思います。
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「渡なべ」と「六坊」_f0040088_2131011.jpg


 その渡辺樹庵氏が自身の直営する二店舗目に選んだのも、やはり高田馬場でした。2005年にオープンした「TOKYO NOODLE 六坊」(下写真ふたつ)というお店で、こちらも濃厚な豚骨スープに魚介を合わせていますが、背脂や鶏油を前面に押し出してジャンク感を演出し、さらに麺も極太にして徹底的にインパクトを追求しています。
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 二店に共通しているのはインパクトが強いという点で、つまり彼は人気ラーメン店の要素として、食べた人の記憶に残る味という点を重要視していることが分かります。もともとがフリーク出身だっただけに味作りに対する姿勢もストイックで、インパクト重視ながら既製品や化学調味料に頼らないのも特徴です。この「六坊」では、ほぼ毎週日曜日に“お遊びラーメン”と称して、その時々により違ったテーマで作ったラーメンの発表も行っています。テーマは「豚と鶏のあっさりラーメン」といったオーソドックスなものから、「わさび鶏白湯」「フルーツつけ麺」といった実験色の強いものまでさまざまですが、渡辺樹庵氏のラーメンに対する探究心に触れることができ、新たな味のラーメンに出会えるかもしれないので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょう。

↓六坊の「お遊びラーメン」の詳細はこちら↓
【渡辺樹庵のここだけの話】
http://blog.livedoor.jp/watanabestyle/

【渡なべ】
住所:東京都新宿区高田馬場2-1-4
電話:03-3209-5615
営業:11:00~20:00
定休:無休
メニュー:らーめん800円(写真)、味玉らーめん900円、ちゃーしゅうめん1100円、つけめん800円

【TOKYO NOODLE 六坊】(ろくぼう)
住所:東京都新宿区西早稲田2-18-21 コロムビア第1ビル1F
電話:03-3209-5613
営業:11:00~20:00
定休:無休
メニュー:らーめん700円、味玉らーめん800円(写真)、香味らーめん750円、味玉つけ麺800円
by ism-ramen | 2006-05-30 20:55
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