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アルファロメオ・ブレラ -エロカッコいい!! 外装編-

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■アルファロメオから登場した新型車「ブレラ」はタイトル通り、まさに「エロカッコいい」という言葉が相応しい1台。それはつまり、久々にアルファロメオらしいアルファロメオ…ということと等しいように思える。言い直せばそれは、「官能的なデザイン」という表現が相応しい1台だ。そこで今回は外装編として、ブレラのエクステリアをじっくりご堪能いただきたい。
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■ドアノブまでしっかりデザインされている。こうした細かな部分にこそ、デザインに対する作り手の想いが感じられる。
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■マフラーでもそれは顕著。隙のないデザインが展開される。こういう細かな部分というのは、実はオーナーになった時に、ふとした瞬間に目に入ることで、満足感を覚える部分になる。
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■デザインに関する詳しい知識はないが、いつも思うのは、ミラーまでしっかりとデザインされている感じを受けるクルマが実に少ないということ。そういうクルマを見るといつも、ああ、ボディは力が入っているのにミラーは…と思う。だがブレラはまさに、ミラーまでしっかりデザインされている典型中の典型。こういう部分こそ、とても素敵だし重要と思えますが…皆さんは?
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■こちらは2.2Lエンジンを搭載した2.2JTSスカイウインドーに装着されていた17インチサイズのタイヤ。アルミホイールのデザインも実にしっかりしてる。
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■こちらは最上級のモデルとなる3.2LのV6エンジンを搭載した3.2JTS Q4スカイウインドーの18インチホイール。ホイールひとつとっても実に絵になるのはアルファロメオだからか? それともデザインの魔力か?
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■リアから見る姿は実に官能的。美しい身体の線を持った女性を思わせる。メリハリのある素晴らしい肢体…といった感じ。
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■アルファロメオらしいな、と感じるのは、デザインにおける官能性。だが、同時に想うのは、こうしたクラシックな書体が不思議とマッチすること。新世代のデザインであり、メリハリもかなりある現代的なものなのに、ブレラにはどこか感情を直接刺激するような感覚がある。だからこそ、こうした書体もすんなりと受け入れるのだろう。

■細かな話は今後順次掲載する予定です。やはりアルファロメオだけに、今回はデザインを中心にしつつ走りにも…という感じでお届けしようと思っていますので。ご意見ご感想がある方はぜひコメントください。
by ism-premiumcar | 2006-04-27 23:40 | アルファロメオ

メルセデス・ベンツGLクラス -試乗記その2-

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今回の試乗会で試したのは、新開発となる4.7L(4663cc)のV型8気筒DOHCエンジンを搭載した「GL450」だった。
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■このエンジン、のっけから非常に好印象。まずホテルを出発して街中を走るわけだが、最初のアクセルのひと踏みで、実に滑らかな感触と洗練された回転感を伝えてくる。その味わいはひと言「上質」なものであり、選び抜かれた素材を腕利きの料理人が仕上げた一皿…といえる感覚だ。

■最高出力は340ps/6000rpm、最大トルク46.9kgm/2700~5000rpm。数値から分かるように申し分のない最高出力を発生し、かつ最大トルクは2700回転という日常使用領域で得られる設定になっている。このため街中では3000回転までで全てが事足りてしまう扱いやすさを持っている。

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■サンフランシスコの街中を抜け、高速道路を行く。この時、エンジンの味わいに再び感動を覚える。先の数値によって、GL450は2355kgに達する重量級ボディをストレスなく加速させていく。その様は実に伸びやかで気持ちが良い。

■ちなみに動力性能の実力は、0-100km/h加速7.5秒とその巨大さを考えればかなりの俊足の持ち主だ。一方で最高速度は235km/hに達する。またこうした動力性能の高さの一方で、燃費は7.5km/Lとアナウンスされている。

■しかし、何より印象的なのはエンジンそのものの気持ちよさだ。滑らかさ、サウンドの心地良さは久々に「良いV8だな」と思える。既にメルセデスには同じく新開発の5.5Lもあるが、僕はこの4.7Lの方が印象的に思えたほどだ。

■また7速ATの7G-TRONICが、緻密で洗練された制御を行うため、印象の良さはさらに増す。このようにエンジンは、まさに何度味わっても飽きのこない一皿だったといえる。

■乗り味・走り味はまさに「これぞメルセデス・ベンツ!」と言いたくなるもの。つまり重厚な感覚に溢れており、どこまでも走っていきたくなる深みを感じる。もちろんただ重厚なだけでなく、その中に極めて滑らかな動きが感じ取れ、ドライバーを優しく包み込まれるような感覚を覚えるのだ。同じプラットフォームを持つMクラスよりも重量級であり、かつ全車エアマチック・サスペンションを備えることも関係するのだろう、走りは実に落ち着きに溢れている。まさにSUVのSクラスといった感じだ。

■だから高速道路では、実にフラットな姿勢を保ち続け、速度が高まっても全く不安を感じることがない。例え150km/hで走っていても、感覚的には街中を60km/hで走っている時と何ら変わらない。この辺りをして、まさにメルセデス! といえるのだ。

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■さらに驚きだったのは、これほどの巨体であるにもかかわらず、ワインディングでのマナーもすこぶる良かったということ。普通これほどの背高かつ重量級ならば、ハンドリングにおいてワインディングはちょっと…となっても不思議ではないが、GLクラスはまるで一回り小さなクルマを操る感覚を伝える。つまりサルーンのような感覚で、屈曲路を苦もなく走り抜けていく。しかもそうした時のクルマの動きは実に自然な感覚を伴っており、無理矢理曲がる…という感じはない。ゆえにワインディングでもその走りは頼もしく、落ち着きがあり、味わい深いモノと感じられた。

■ちなみに今回の試乗車は当然ながら北米仕様であり、サスペンションは現地に最適化されたもの。これに対して欧州仕様はより走りを重視した仕様だと聞いたが、個人的にはこのままで十分日本でも通用すると思えた(日本仕様はサスペンションが欧州仕様と同じだという)。いやむしろ、この懐の深い乗り味がGLクラスのハイライトだとすら思えたほどだ。

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■こんな具合で街中-高速-ワインディングでの走りは、実にメルセデスらしい、癒されるような感覚を持った高評価のものだったと報告できる。さらに今回はオフロードを試すことができたが、それは「その3」でお伝えしたいと思う。

お問い合わせ:メルセデス・ベンツ・ジャパン(注:GLクラスの導入はまだ未定ですので、ここにGLクラスの情報はまだありません)
by ism-premiumcar | 2006-04-25 00:46 | メルセデス・ベンツ

次期型スカイライン登場!! -世界最速の次期スカイライン情報-

【早速ですが「日本最速のYes or NO、次期スカイラインをあなたはどう思う?」というテーマで書き込みを募集します!】

■4月12-13日をプレスデイとするニューヨークショーで、日産の高級ブランド「インフィニティ」がついに新型「G35」を発表した
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■インフィニティG35はご存じの通り、日本では「日産スカイライン」そのものである。そう、このG35こそが今年登場する次期スカイラインなのは間違いない。さて、鋭い方なら既にお気づきだろうが、多くの予想を裏切りエンジンは3.7Lではなく、以前と同じ3.5LのV6とされたことが車名からも分かる。ここはひとつポイントだ。
■ではついに姿を表したスカイラインを見て、みなさんはどう感じただろうか? 僕は基本的にキープコンセプトながらも、先代よりも大分情緒溢れるデザイン処理がなされたと思う。特に左右のフェンダーの盛り上がり方は、かなりエモーショナルな印象だ。ただ顔つきはフーガやティアナの進化版…という気がしないでもないが。
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■一方インパネ回りも大分洗練されたものとなった。先代モデルで気になったのは見栄えを意識しすぎて操作性まで気を配れなかったことだが、写真で見る限りは、スイッチ類などのユーザーインターフェースもしっかりしているように見える(exエアコンの温度調節スイッチはひと目でわかるもの。以前は分かりづらかった)。
f0040103_524514.jpg■ATのシフトレバーを見ても、抜かりないデザインと質感が保たれているのが分かる。この辺りのディテールは先代とは比べものにならない品質感を持っている。

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■インテリアのデザインも基本的にはキープコンセプト。だがやはりクオリティはかなりアップしていそうだ。ダッシュボードからドアへと回り込むパネルの処理なども新しい。デザイン的には相当こだわりを持っているように見える。

■日産は今回、このインフィニティG35に関して、日本向けのリリースでは「3.5LのV6エンジンを搭載し300psオーバーを発生。本年11月に発売」ということくらいしかアナウンスしていない。
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■だが、北米日産のプレスサイトに行ってみると、実に多くの情報が得られた。まず左の写真を拡大してみたところ、タイヤサイズと銘柄はつかめた。銘柄はブリヂストンのポテンザRE050Aで、タイヤサイズは225/50R18とされている。


■またエンジンも従来同様3.5LのV6でVQ35という名前も同じであるものの、中身は大幅に変わっていることが分かる。リリースを読むと新たにデュアル・インテークを備えると書いてあるし、さらにはなんとエギゾーストは等長、つまりタコ足を採用していることも分かった。またマフラーはレーザー溶接によるデュアルタイプである。おそらく名前は同じVQ35であり3.5LのV6であることも変わらないが、中身はほとんどが刷新されていると思える。

■このVQ35に組み合わせられるトランスミッションは5速AT(これレは現行モデルの進化版。6速でないのは残念)であり、さらにG35スポーツのATモデルではステアリングにマグネシウム製のパドルシフトを備えるという。このATはダウンシフト時にブリッピングを行う例のタイプである。制御もより進んでいると思われる。さらに読み進むとタイヤサイズは標準モデルが225/55VR17で、18インチはフロントが先に記したサイズでリアが245/50R18になるということも分かった。
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■さらにリリースの最後には、アメリカでは5種類のモデルが用意されると記される。それぞれ車名はG35、G35 Journey、G35x AWD、G35 Sport and G35 Sport 6MTとされており、生産は日本の栃木工場と記されている。6速MTモデルもしっかりと用意されるし、AWDモデルはアテーサET-Sだとアナウンスされている。

■ザッとこれらがインフィニティG35の概要だが、果たして日本仕様のスカイラインはどうなるのだろうか? 何か新たに加わるものはあるのだろうか? 僕の個人的な予測では、既にフーガに搭載されるリア・アクティブステアの進化版が与えられるのではないか? と読んでいる。なぜならば、フーガの登場時にこの機構を「あえて」リア・アクティブステアと呼んでいるからである。本来ならこれは「~HICAS」という名称で良かったはずだ。ということは…思いっきり独断ではあるが先の「あえて」を深読みすると、フロントにもアクティブステアが付くのではないか? と思えるのである。となるとこれは世界初の4輪アクティブステア搭載…ということにもなりそうである。そしてもしこれを搭載していたならば、運動性能は飛躍的に高まっているはずである。

■そこまで深読みしたのは、日産は最近技術開発が急ピッチで進んでいるからである。90年代の空白の10年の時、日産は技術開発が満足に行えず、これまで苦い思いをしてきた。しかし業績回復後は研究開発費を、年を追う事に増やしてきた。そうした研究開発の結果がようやく出る頃だと思えるからである。つまり日産はこのスカイラインで、「技術の~」という部分を取り戻す足がかりとするのではないだろうか?

■それはさておき、ついに姿を表した次期スカイライン。やはり我々日本人のクルマ好きにとって、この名前を冠したクルマに対してはイロイロと言いたいことがあるのではないだろうか?

■というわけで、せっかくなのでこのエントリーで次期スカイラインに対するみなさんの反応を伺ってみたい。まだ限られた写真しかないが、これを見て頂いてテーマは「日本最速のYes or NO、次期スカイラインをあなたはどう思う?」としたい。それでは皆さん、どんどんご意見ご感想を書き込んで頂ければと思います。盛り上がりますように!!
by ism-premiumcar | 2006-04-13 07:01 | 日産

メルセデス・ベンツGLクラス -試乗記その1-

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(今回は写真を沢山掲載したのでエントリーが長いです、ご了承ください)
■ジュネーブから帰った翌々週の3月14~17日、僕は2年ぶりとなるサンフランシスコへ向かった。目的はメルセデス・ベンツの新型モデル、GLクラスの国際試乗会に参加するためだ。
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■3月14日17時25分成田発のJAL002便に乗り、同日の10時40分サンフランシスコ着。ところで久々に乗ったJALの国際線は、3月から食事のメニューが大幅に改善された。最近の評判低下とANAを意識してのことだろうが、これはとても良いことだ。

■日本から海外メーカーの試乗会に参加する場合、時差の関係で通常の参加国よりもスケジュールが延びることもしばしば。今回も到着した日はフリーとなった。休みがなかなか取れない我々にとって、こういう時はリラックスできるとても貴重な時間となる。お昼を食べて街中を散歩でも…と行きたいが、この日は部屋で原稿を書き続けた。
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■そして翌日、簡単なブリーフィングの後、早速出発。ホテルのロビーには多数のGLクラスが用意されていた。回りの人間と比べると、このGLクラスがいかに大きいか分かる。
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■ホテルを出発し、ゴールデン・ゲート・ブリッジの真横にある展望台でまず1枚。GLクラスはメルセデス・ベンツが「SUVのファーストクラス」を標榜する1台。そのサイズは実に大きく、3サイズは全長5088mm×全幅1920mm×全高1840mm。ホイールベースは3075mmにも達する。アラバマ州のタスカルーサ工場にて同じプラットフォームを用いて作られるMクラスと比べると、全長で298mm長く、全幅で10mm広く、全高で25mm高い。そしてホイールベースは160mm延長されている。
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■デザインは巨大さゆえの迫力だけでなく、メルセデスの最高級SUVの名に相応しい雰囲気が感じらる。弟分となるMクラスの場合、スポーティでダイナミックな印象を受けるデザインだが、GLクラスの場合はそうしたMクラスとの共通性を持たせながらも威厳が感じられるデザインとなるのが特徴だ。
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■エクステリアの前後の写真を眺めると、その辺りの感覚が分かってもらえると思う。Mクラスではラインをクッキリとさせてスポーティさやダイナミックさを強調したが、GLでは有機的な処理もところどころに見受けられる。
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(Photo By Mercedes-Benz)
■インテリアは基本的にMクラスと共通するが、レザーやウッドを贅沢に配することで差別化が図られている。実際に受ける印象もMクラスよりラグジュアリーなものだ。ただサルーンのSクラスと同等…というまでのクオリティには至らない。この辺りはアメリカ生産モデルゆえのことだろうか?
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(Photo By Mercedes-Benz)
■運転席と助手席のヘッドレストには、こんな具合で2列目乗員のための液晶モニターが備わる。トレンドをしっかり押さえているあたりが最近のメルセデスらしい。
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■室内のシートレイアウトは2-3-2となる。2ndシートはこんな感じ。その後ろにわずかに見えるのが3列目だが、フルサイズのセパレート式となっていることに注目。2列目との間隔も815mmが確保されており、大人も余裕で座れる。しかも3列目は電動格納式となる。
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(Photo By Mercedes-Benz)
■これがフルフラットの状態。ラゲッジは3列目シートを倒した状態で1240L(VDA方式)の容量を誇り、写真のように2列目まで倒すと2300Lもの容量が確保できる。この時の荷室の前後町は実に2128mmにも達する。日本なら1人暮らしの引っ越しはこれ1台でOK!?(笑)。つまりはそのくらい広大なラゲッジスペースなのだ。

■ゴールデン・ゲート・ブリッジから、一路ワインで有名なナパバレーを目指す。走った時の印象は、次回「その2」で記すことにしたい。

お問い合わせ:メルセデス・ベンツ・ジャパン(注:GLクラスの導入はまだ未定ですので、ここにGLクラスの情報はまだありません)
by ism-premiumcar | 2006-04-11 23:43 | メルセデス・ベンツ

ジャガーXK -その2 南アでジャガーの新型XKに乗る-

■1日存分に南アの道路を新型XKのコンバーチブルで楽しみ1日が終了。そして翌日はクーペモデルの試乗である。
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■華やかコンバーチブルも魅力的だったが、今回それ以上にクーペモデルが魅力的。というのも写真をご覧になっても分かるように、実に美しいリアフェンダーを備えているからである。また同時に今回、大きなハッチゲートを備えたのが特徴で、この辺りは往年のジャガーの名車Eタイプなどを彷彿とさせる。
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■こうして眺めていると、テールレンズの円形のモチーフなどが相まって、かつての日本の名車であるトヨタ2000GTを思い起こすが、もとを辿ればトヨタ2000GTはジャガーEタイプの影響を強く受けているわけで、この辺りはやはりジャガーのアイデンティティの表れなのだろうと思える。
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■その顔つきに関して賛否両論が分かれる新型XKだが、僕の解釈はディテールであえてフューチャリスティックな部分を盛り込んだのだろうと思える。というのもこのヘッドライトでそれは顕著なのだが、ここで奇をてらわない自然にインクルードされたライトを与えてしまうと、見た目として印象的なものがなくなり、目をとめる点が失われてしまう。つまり、あえてディテールで目をとめさせるための造形が行われた感が強い。結果XKは、懐かしさのある全体フォルムながらもどこか未知のものを想わせるように想えるのだ。
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■インテリアは基本的にコンバーチブルと同じだが、ウッドやレザーの種類は実に様々で、仕様によって異なる雰囲気を発している。スポーティなアルミ調もあれば、こんな風にスノッブな仕様もある。この辺りはさすが老舗の高級ブランドといったところだろう。
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■前日に引き続き、クルマの聖地をたっぷりと堪能する。大小様々なワインディングロードを、XKは実にしなやかにいなしつつ駆けていく。
f0040103_1473937.jpg■前日のコンバーチブルも素晴らしい味わいを提供してくれたが、この日のクーペはさらに濃い味わいが感じられた。理由はもちろん、クーペボディゆえの剛性感の高さにある。やはりコンバーチブルよりもボディ剛性が高いとあって、サスペンションはさらにしっかりと動くし、走行中も常にカッチリとした感覚が得られる。またこれらによって、ステアリング・フィールもコンバーチブルよりも優れたものとして感じられるのだ。コンバーチブルでは追い込んでいくと、ステアリング・フィールにやや曖昧な面も感じられたが、このクーペではその辺りに見事一本芯のあるようなフィールが生まれていた。
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■実にしなやかで味わい深い乗り味を堪能しつつ、高速コーナーを駆け抜ける。この瞬間、ジャガーがなぜ試乗会をこの地で開催したかが理解できた気がした。新型XKはまさに、速度を問わず上質なラグジュアリーとスポーツ性を提供してくれる1台だったのである。
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■この日はワインディングを駆け抜けた後、サーキットでの試乗テストもメニューに含まれていた。しかし面白いのは、公道の方が遙かに速度域が高いので、こちらではあくまで限界時の入力の高さを見る…という内容だったということ。もちろんここでも車両制御安定装置をオンにしておけば、常に安心してドライビングを楽しむことができたのだった。
■ジャガーの新型XKは、僕のような若造にはまだ似合わないクルマではある。しかしもっと年を重ねていつか、こうした素晴らしい味わいのクーペ/コンバーチブルが似合う大人になりたいものだ、と思えた。もちろんそのためには、腕も経済力も立ち居振る舞いも問われるのだが。

お問い合わせ:ジャガージャパン
by ism-premiumcar | 2006-04-03 14:20 | ジャガー

ジャガーXK -その1 南アでジャガーの新型XKに乗る-

■2月13-17日、僕は南アフリカの最南端の街、ケープタウンへと飛んだ。目的はジャガーがリリースした新型XKのテストドライブのためである。家を出てから約24時間後、僕は南アの地に降り立ったのだった。
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■試乗会場となるワイナリー併設のロッジに着き、まずは軽く昼食を取る。
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■その後早速試乗が始まった。まず最初に試乗したのは、新型XKコンバーチブルだった。
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■既に登場しているXJがそうであるように、XKもまたオールアルミニウム製のモノコックボディを採用する。これによって、全長4791mm×全幅1892mm×全高1332mm(コンバーチブルは1392mm)という大きなボディサイズながらも車重はわずか1595kg(コンバーチブルは1635kg)に抑えられているのが特徴だ。仮にこのサイズを鉄のボディで作れば、おそらく1800-1900kgに達するだろう。
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■搭載されるエンジンは、4.2Lの排気量を持つV型8気筒DOHC。最高出力は300ps/6000rpm、最大トルクは41.9kgm/4100rpmを発生し、これを6速ATを介して後輪へと伝えるFR方式を採用する。動力性能は0-100km/h加速で6.2秒(コンバーチブルは6.3秒)、最高速は250km/hでリミッターが作動する。
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■南アフリカの道路は、言ってみれば「クルマ好きの聖地」といえる場所だった。低速から高速まで実に様々なワインディングが無数に存在し、郊外では気の長くなるような直線もある。そして何より交通量が少ない。だからここでは本当に存分にクルマの性能を引き出すことができる。
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■そうした環境の中で新型XKのテストドライブを行うというのは、ジャガーとしてもこのクルマに相当に自信があることの証だろう。事実新型XKコンバーチブルは、実に優れた印象を与えてくれたのだった。
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■全てが新たになり現代的なデザインが展開されるものの、それでもジャガーのアイデンティティが随所に感じられるコックピットに収まる。高級ブランドの一級のプロダクトとしての雰囲気を存分に感じつつ、クルマを走らせた。
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■走り始めてすぐに、なんとも言えず濃密な世界が広がっていく。オールアルミの軽量で強靱なボディにしっかりと取り付けられたサスペンションが実に良く動き、路面をキレイにいなす。このためXKコンバーチブルは、実にフラットな姿勢を保ったまま突き進んでいく。

■4.2LのV8エンジンの印象もやはり濃いものだ。エンジンの回転感にはとても滑らかな感触があり、サウンドは耳に心地よく届く。300psと41.9kgmという数値は1635kgのボディをしなやかに押し出していく。そして組み合わせられた6速MTが緻密な制御を行うことで、加速は実に伸びやかなものとして伝わってくるのだ。

■ハンドリングもボディサイズの大きさを感じさせない繊細で滑らかな感覚を伴う。ステアリングを回していくと、実に心地よくサスペンションが反応しタイヤを路面へと押し付ける。その後ボディは非常にしっとりとした感触を伴って適度な量と速度のロールを始める。

■というわけで「その1」はここまで。続きは「その2」を待って欲しい。
by ism-premiumcar | 2006-04-03 13:34 | ジャガー