日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、河口まなぶによるプレミアムカー情報
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アウディS6 -滑らかなV10セダン-

■アウディS6に乗った。アウディのミドルクラスのプレミアム・サルーンであるA6をベースとしながらも、そこに5.2LのV10エンジンを搭載したトップ・モデルである。
■5.2LのV10エンジンは、最高出力435ps/6800rpm、最大トルク55.1kgm/4000rpmを発生する。このV10から生み出される力は当然同社の4WDであるクワトロシステムを介して4輪に伝えられ、1910kgというヘビー級のボディをわずか5.2秒で100km/hまで加速させる実力を持っている。
■実際に走らせると確かにその力強さに驚かされるわけだが、面白いのは体感としては実に滑らかなフィーリングに支配されていること。
■やはりそれはクワトロ・システムを採用するがゆえのことだろうか? 事実停止状態から床までアクセルを踏み込んでみても、タイヤは空転することなく、スッと前に進み始める。つまりそこに感じるのはハイパフォーマンスカーゆえのワイルドさではなく、ハイパフォーマンスを実に良く調教したという感覚なのである。
■それだけにS6は、ライバルであるE63AMGなどと比べてもエンジンに関してはジェントルな印象を受ける。それは理知的であるともいえるが一方で大人しすぎる…という感覚でもあるわけだ。もっともそれでもS6は図抜けた性能を持つサルーンであることに間違いはない。というか、E63AMGやBMW・M5に比べると大人しい感じがするだけであり、それ以外でこれにかなう同クラスのモデルは存在しない。
■価格的には1258万円と、V10搭載のモデルとしてはリーズナブルなのも特徴である。
■それと細かな話だが、何より良いのは下の写真で分かるように、ヘッドライト下にLEDのランプを備えること。これは普通のA6とS6を見分ける特徴的な部分だが、見た目においてかなりカッコ良く、夜見ると美しさと迫力があっていい。
■LEDの光の上質な感じがアウディの立ち位置を象徴するよう。そしてS6はハイパフォーマンスながらも実に知性が感じられる1台だったのだ。

by ism-premiumcar
| 2006-11-30 11:31
| アウディ

