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日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、河口まなぶによる、個性派カー情報。
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フォーカスST -硬派!! その3-

■しばらく時間が空きましたが、フォード・フォーカスSTの最後のエントリー。今回は僕が感動を覚えたフォーカスSTのハンドリングについて。

■街中、テストコースともに好印象を得たフォーカスST。僕はこの後にも雨の筑波山でゴルフGTIと乗り比べたり、富士スピードウェイで試したりと、かなりSTと付き合った。

■そうした経験からフォーカスSTのハンドリングを評すると、「まさにホットハッチの中のホットハッチ」という表現が相応しいと思えた。それはつまり、ハンドリングがダイレクト感に溢れており、ドライバーを相当に熱くしてくれる…という意味において。このクラスではゴルフGTIがライバルとして挙げられるが、僕はこのSTをしてハンドリングに関してはゴルフGTI以上と思えた。

■もちろん限界性能の高さを始めとするダイナミクス(=運動性能)のレベルはGTIも相当で、この点において両車は全くの互角といえる。が、操作系の感触や操作に対する反応が、ドライバーに何を感じさせるか? という部分で見た時に、STの方が圧倒的にドライバーズ・オリエンテッドな味付けとされている。これをして「ホットハッチ中のホットハッチ」と表現したわけだ。
フォーカスST -硬派!! その3-_f0040885_11443193.jpg

■限界性能も高く、ダイナミクスに優れる点はGTIも同様だが、こちらはドライバーに何を感じさせるか? という部分において「洗練」という言葉が相応しい。だからGTIの場合、ハイパワーFFに特有のトルクステアなども抑えられており、非常に清々しい印象を与える。が、そうした部分は一方でドライバーに伝えるものを薄くしているのも実際だ。

■だから逆にいえば、STの方が機械の作動感などを赤裸々に伝えるし、その分粗さも顔を出すこともある。が、そうした要素がドライバーに、「STを操っている、走らせている」という感を覚えさせるのもまた事実。ということなのである。

■そう考えると、多くの人に「良いクルマだね」と言われるのは確かにゴルフGTIの方だと思う。静粛性の高さや操作系の滑らかな感触など、オーバーオールでの評価はGTIに軍配が上がるだろう。

■が、こと「走りを楽しむ」「走りを味わう」という部分で見ると、STに軍配が上がると僕は思う。GTIに比べ粗さがあることも確かだが、その分ドライバーを熱くさせる要素になっていると思えるからだ。

■特にワインディングやサーキットにおいて、ステアリングから伝わる前輪のグリップ感や向き、そしてそこから始まるロール感など、クルマの運動の推移がSTでは実に明確に伝わってくる。

■そうした部分に僕は感動を覚えた。これほどまでに走りに、そしてその感覚伝達性能こだわったクルマ…みつけようと思ってもなかなか他にはない。

■もっとも、STがGTIに比べて粗い部分もある…とはいっても、現代のハッチバックとしての平均以上の静粛性や快適性は備えているわけだから、この点に関しても不満を覚えるほどではないはずだ。

■というワケでフォーカスSTもまた、ゴルフGTI同様に僕が今自身を持ってオススメするホットハッチに認定! なのである。

フォードSTシリーズ・サイト
■お問い合わせ:フォード・ジャパン
by ism-individualcar | 2006-06-20 11:49 | フォード
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