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河口まなぶ
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日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、河口まなぶによる新車情報。
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06年のコンパクトカーを振り返る

■06年を振り返ると、コンパクトカーの年…という風に思える。ここエキサイトismコンシェルジュ・コンパクトカーにおいても、様々なコンパクトカーを取り上げてきたが、その多くが今年の日本の自動車シーンの中心だったと思える。

■さらに細かく言えば、軽自動車の年…という感が強かった。日本独自の規格である軽自動車は今年、著しい変化があったように思える。

■そうした想いを象徴するのが、今年始めに登場した三菱i。リアミッドシップという極めて珍しいレイアウトを採用したことで、見た目からして新たな軽自動車の到来を予感させた。これまで長きに渡り、スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーブといったいわゆる「ハイト系」に支配され続けてきた軽自動車の世界に、確実に新たなくさびを打ち込んだ1台だったといえる。また三菱iの他にもダイハツのソニカ、スズキのセルボなど、脱ハイト系が数多く登場したのが06年だったといえる。その意味では、06年に始まった新しい流れが07年でさらに加速することに期待したい。なぜならそこには軽自動車=生活の足ではなく、軽自動車=趣味性も大切という流れが生まれたからである。
06年のコンパクトカーを振り返る_f0040106_1756862.jpg


■一方日本でいうヴィッツやマーチなどのリッターカークラスでは、フィアットのグランデプントがひときわ輝いていたように思う。

■日本のリッターカークラスはやはり軽自動車+αの意味合いが強く、基本的には生活の足としての自動車…という側面が強い。しかしそれを覆したのがスズキ・スイフトで、そこには単なる生活の足というだけでなく、生活を彩る感覚が含まれていた。だから僕はこれをして以前から大絶賛しているわけだが、今年のフィアット・グランデプントは、そうしたスイフトの感覚をさらに強めたコンパクトカーだったと思えたのだ。

■一目見て楽しい乗り物であることが伝わり、実際に走らせても極めて楽しい。それは生活の足という風に見られがちなコンパクトカーの感覚を明らかに異なるものにしている。さらにいえば、イタリアから送り出されているという部分が、グランデプントというクルマを生活に彩りを添える存在にしている。小型車=単なる道具、生活の足ではなく、それらをしっかりと満たした上で趣味性や志向性がきちんと打ち出されている。つまりそこには、スタイルが確立されているのだ。コンパクトカーながらもしっかりとスタイルを持った存在…これは07年以降を考えたときの小型車のひとつのキーワードになるようにすら思えるのである。
06年のコンパクトカーを振り返る_f0040106_17555528.jpg


■というわけで皆様、来年もよろしくおねがいいたします。良いお年を!
by ism-casualcar | 2006-12-31 18:09
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