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ホンダ・ストリーム ーやっぱりこれがシビックだ! その2ー

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■RS-Zを走らせ、芦ノ湖スカイラインを目指す。既にこの時点で、乗り心地とハンドリングの絶妙なバランスに感動を覚える。スポーツグレードだけに街中ではわずかに張りのある乗り心地を示すが、決して不快な感触はない。

■それにしても驚くのは静粛性の高さ。走行中はそれなりにエンジン音などが聞こえてくるが、停止時は本当にシーンとしていて高級車を思わせるのだった。

■そして芦ノ湖スカイライン。ひとつめのコーナーをクリアした瞬間に頭の中で「!」というマークが点灯したように思えた。実に気持ちよくコーナーを駆け抜けていくのである。1545mmという低全高により、ロールする感じはハッチバックと変わらない。しかもそのロール感は見事で、大きすぎず速すぎないもの。実にしっかりとした感じをつたえながらもしなやかにクルマが傾くのである。

■電動パワステの印象も極めて良いもので、油圧式パワステと比べても遜色ないフィーリングを示す。またハンドリングの特性もFFのミニバンにありがちな、反応が鈍くかつ切れ味の悪い部分が一切なく、極めて自然に、スムーズにノーズが切れ込んでいく。

■だから僕もついつい調子に乗ってペースをあげたのだが、一向に破綻をきたさない。それどころかペースをあげるほどに良さがにじみ出る感じで、最終的にはホットハッチと思えるほどの痛快な走りすら見せてくれたのだった。スポーティだが決してクイックではなく、しなやかかつ爽快に、そして絶大なる安心感を持ってコーナリングをしてくれる…まさに僕が理想と思える走りの良さがそこにはあった。

■圧巻はサスペンションの味わい。芦ノ湖スカイラインはところどころ路面にうねりがあるが、そうした場所を通過するときには、まるでBMW3シリーズのような足の動きを見せる。つまり、路面変化に併せてストローク感もたっぷりに、自在に足が動いて路面をとらえる…といった感じなのである。

■2.0Lのi-VTECエンジンとCVTの組み合わせも良好で、動力性能も申し分ない。だから僕はいつしかこのストリームが3列シートミニバンであることを忘れ、ホットハッチを運転しているような気にさせられたのだった。

■そうして思ったのは、「やっぱりこれがシビックだ!」というタイトル通りの言葉。ストリームは3列シートミニバンではあるものの、5ナンバーを守り、かつ1545mmの全高を与え、走りは下手なホットハッチ以上に優れた気持ちよく痛快なものになっている。そうした姿に、新世代のシビック…という解釈ができると思えたのだった。

■先にフィアット・グランデプントをして、「マジ、イチオシ!」というタイトルをつけたけれど、またもやイチオシ! といえる1台が増えた。事実試乗中に、「これならウチのクルマとして使ってもいいかな」とヒヨってしまったほど。だからこの新型ストリーム、絶大なる自信を持ってお進めする1台に認定したい。
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■お問い合わせ:ホンダ
by ism-casualcar | 2006-07-27 12:15 | ホンダ
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