私はミステリー映画好きで、その線でTVのミステリー番組はリピート含めてかかさず見ている。
実はリピートの方が面白いのである。役者は若いし、素材は新鮮。興味深い原作を早々とドラマ化されているので、内容も充実しているのである。当時あまりTVドラマに興味もなく、映画をみるので丸一日中動いていたので、ニュース以外はほとんどTVを見る事もなかったのである。
最近もう一つ面白い事に気がついたのは、ミステリー・ドラマでも、大女優が出る作品はかなり密度が高い。
それは第一に、映画でさんざんしばられた彼女達が、脚本を見てすぐいい作品かどうかを見分け、その判断出来るという事。あるいは推測ではあるが、かなりの注文をつけて脚本に手を入れさせているのだろう点。
それと局側として大女優をキャスティングするぐらいだからかなりの予算も組んでいるだろうし、その為の脚本家、監督達も当然力のある人をつけると思う。
だからこそ、ちょっと前の作品だが、栗原小巻が少女時代の手紙を捜す話や、佐久間良子、三田佳子、十朱幸代などの作品にはそれなりの奥行きと面白さがある。
そして最近では、「京都地検の女」や「弁護士のくず」など1時間ものにも意外な面白さがある。今はお休みだが「相棒」なども水谷豊の個性をうまく活かしてなかなか結構。 それにしてもこの大スターたちが映画での活躍がないのはどうしたことか?
日本映画界の責任である。
-情報-
光文社「FLASH EXTING」で水野晴郎が”近年の映画をズバっと斬る”連載をスタートいたします。
タイトルは「遺書」。
ご期待ください…。