希望のうた渋谷O-WESTへ来て下さった皆さん、
本当にありがとうございました！！

あの時間、あの場所に居合わせてくれた事に感謝します。

そして共演してくれたアーティストさん、
sinonさん、星村麻衣さん、タイナカ彩智さん、
それぞれのライブ、そしてセッションでは、優しい声を響かせてくれました。

そして大川ふるさと祭りに行く前に作った、
新曲の「種」を弾き語りでお届けしました。

キーボードはもちろんヒロ君、そしてパーカッションもお馴染みりょうくん。

ライブでも少しお話しましたが、
2年前の3月11日、私達は一緒にいました。
3月20日に渋谷O-WESTで開催するワンマンライブの
リハーサルをしていたからです。

訳もわからず動揺する私に、メンバーはスタジオ外へ誘導してくれ、
不安を取り除いてくれました。

その後、ライブを延期させて頂き、
4月10日に渋谷O-WESTにて開催しました。

その延期た期間の間に作った歌が「希望の桜」でした。

だから、2年経ったこの日に、メンバーと、
渋谷O-WESTで新しい「希望の桜」を届ける事にはとても意味がありました。

形があるもの。
それは、
見にも見えるし、触れられるし、確かめられる。
けれどその分、失ったり、壊れたりする。

形のないもの。
例えば言葉のようなもの。
例えば気持ちのようなもの。
目には見えないし、触れられないし、確かじゃない。
けれどそれらは、
形はなくとも、重さはある。
しっかりとした重みを持っている。

住居や、仕事や、学校や、田畑や、思い出の場所、
そして大切な人、
災害が、
たくさんの形あるものを奪っても、
心だけは奪えない。


最後に残るのは、
形のない、
言葉や、気持ちです。
思いです。

だからこそ希望がある。

生きるために必要な形あるものが十分に行き届き、
元の生活が出来るようになったら、
今度は、心の傷が浮き彫りになり、
建設的な未来を思い描く事すら難しくなるかもしれない。
生活に制約がなくなっても、
心の傷は、
様々な形で、人生に制約を加えて行く。

そんな時にこそ、
言葉や気持ち、
思いが必要になる。

すぐには受け入れられない、気持ちや言葉の数々も、
その時が来たら、きっと力になる。

そう信じて、この歌を歌って来ました。


石巻へ行ってたくさんの笑顔に会って、言葉を交わして、
私は自分が担うべき役割についてあらためて考え、自分なりの答えに辿り着きました。

これから行く先々の場所で、
それを強固なものにしていきたいと思います。