和歌山市民会館
・Mgr 菊池
今回は、私事で恐縮ですが、、、、僕の話を少し。 です。
と、言うのも、このツアー連動ブログも今年で3ツアー目となりまして、つまり、
3年間、コンサートの本番日に合わせて何らしかのお話を書いているわけでして、
あっ、去年のツアー後半分が未だ書けていませんが、、、
基本的には、公演日の数だけナンカ考えて書いてるワケです。
自分で言うのもナンですが、、、、
過去のブログ原稿を遡って読んでみても、なかなか良く書けてるワケです。
どーすれば、コンサートの良いチケットが取れるか?とか、そもそも、良いチケッ
トってナンなのか?とか、ツアースタッフにはどんな仕事があるかとか、色々と
こうして原稿として書く事によって、僕自身、再確認出来たり、改めて考えたり
自分の為にも正直、役立っている部分も有るわけです。
最近では、全国各地のプロモーターの新入社員や現場に接する事の少ないデスク
の女子社員に遡って読ませて、現場では何が起こっているか教えているなんて人も
出てきている始末で、色んな意味で何故か色んなトコロから「せっつかれている」
毎日です。
もともとは、葉加瀬を応援してくれる皆さんに、もっとツアーを楽しんで頂きたい、
もう一歩、身近にコンサートを感じて貰いたいと思って始めたワケですが、、、、
現在進行形のツアーのネタバレになる事無く、でも、ツアーに関連していて、さらに
過去に書いたネタと被らない話なんて、そうそう無く、、、2年前の書き込みを読み
返しつつ、自分の原稿に「なるほどねぇ」なんて感心して夜が更けていくワケです。
で、
過去のブログ原稿だけでなく、Macの中のスケジュールを遡って見ていたら、今日、
9月30日は、僕が初めて葉加瀬のコンサートに触れた日だったワケでして、コレまで
自分の事はなるべくこのブログに登場させないようにしてましたが、ちょっと書いて
みようかなってのが今回のテーマです。
初めて葉加瀬のコンサートに触れた、9月30日ってのは、、、
2006年9月30日「鎌倉芸術館」でした。
葉加瀬のソロデビュー10周年のツアーでスペシャルゲストに古澤さんを招いて行って
いる全国ツアーの7公演目の現場です。
つまり、僕が葉加瀬と仕事をするようになって、今日で丸4年が過ぎたワケです。
前任のマネージャーが躰を壊してリタイアしてしまい、しかし、ツアーの幕は落とさ
れ、葉加瀬の現場はバタバタの極地な感じだったそうです。
僕は、11年続けた或るアーティストのマネージャーを辞め(あっ、円満にです、円満
に、その方は夏の情熱大陸に、ここ数年続けて参加してますし、、、あくまでも円満
です。)ツアーマネージャーや外タレの楽器のスタッフとして仕事しつつ、「さぁ、
ドコに腰を落ち着けて、何しようかなぁ?」なんて考えていた頃でした。
先週、企画モノのツアー仕事が終わったばかりで、正直「ツアマネ1本!コンサート
制作で喰って行く!」と覚悟は出来ておらず、しかし既に11月にスタートする「大御
所バンドの結成30周年ツアー」の仕事も決まっていて、ツアーマネージャーとして次
の仕事が始まろうとしていたワケです。
また、掛け持ちで「U2//VERTIGO//2006 TOUR」日本公演の日本側の制作アシスタ
ントとして受けた仕事、4月公演が延期となり12月に決まった矢先で、、、
[U2]ですから、内心、仕事が出来る事自体を本気で楽しみにしていたワケです。
本気で。
そこに、葉加瀬のツアープロデューサーのオン・ザ・ライン根津さん(08/12/18の書
き込みに登場してます)から連絡が来まして、、、
とにかく、葉加瀬の事務所の人に会って貰えないか?って話でした。
マネージャーに!なんて話は一切無く、チョッとお手伝いして貰いたい!! と根津さんに
言われたワケです。
リタイアしてしまった前任のマネージャーは、実は個人的によく知っているヤツで、
根津さんは10年来の仕事仲間で、途轍もなく大きな恩がある人でした。
ツアースタッフのBOSS、ステージプロデューサー岡崎さん(08/09/24の書き込みに
登場)はそれこそ20年以上ものお付き合いが有る方ですし、、、
ツアー先での衣装の管理と楽屋周りのお手伝い、所謂「ワードローブ」をやって欲し
い!、後は、葉加瀬のツアー先で他の仕事をやっていても構わないし、葉加瀬と「大
御所バンド」の公演日が重なるところは、何とかするから、、、
携帯電話も用意するしぃ、、、
断れない状況に追い込まれたワケです。
残念ながら楽しみにしていた[U2]の仕事は、途中でゴメンナサイして。
18日の月曜日に前の企画モノ・ツアーが終わって、水曜日に根津さんに呼び出され、
木曜日に葉加瀬の事務所の人に会って、週明けにアルバム発売プロモーション福岡&
大阪に駆り出され、葉加瀬に4回目に会った日が4年前の9月30日でした。
よく「石の上にも三年」と言いますが、気付けば丸四年が過ぎているワケで、毎日楽
しく仕事が出来てますから、間違いなく僕は幸福なのでしょう。
あのバタバタの状況の中、にこやかに接してくれた葉加瀬の心中は、かなりの負担が
有ったかと察します。大変だったと思います。
他のツアースタッフも、急に放り込まれたフレッシュじゃない新人をとても温かく受
け入れてくれて感謝したモノです。
しかし、
忘れもしない、4年前の「鎌倉芸術館」の楽屋。
ひとりヒトリに「何が解らないのかが解らずな状態で御迷惑掛けますが、一日も早く
皆さんに追い付きます」って挨拶して廻る僕に、、、
「しっかり引き継ぎして太郎に負担掛けないのがスタッフの努めだろ!」と言い放つ
柏木広樹。
「その、引き継ぐ相手が居ねぇんだよぉぉぉぅ」と、奥歯を噛み締めたのも今となっ
ては楽しい思い出です。