・Mgr 菊池
愛知県芸術劇場コンサートホール 3日間公演 スタートです。
例年は同じ建物の中の別階にある大ホールでの公演でしたが、今回はツアーコンセプトに添ってコンサートホールでの公演です。
コンサートホールはツアースタッフやミュージシャンに「クラシック小屋」と呼ばれるタイプの劇場で所謂クラシックを生音で楽しめるように、音響機材が無くても遠くまで音が届くように透明の反射板が天井から吊されていたり、エコー感を出す為に反射音を生み出す形状の壁が設計されていたり様々な建築的な工夫が施されています。
また一目で解る大きな違いは、ワインヤード型と呼ばれるステージの両サイドと後方に有る客席です。
指揮者の表情やソリストの指使いを間近で観られ、聴衆と演者との一体感を生み出すタイプの劇場スタイルと言われています。
例年のコンサートツアー中もネットや葉加瀬宛の手紙などで「良い席」について様々な話題が飛び交います。人それぞれに価値観やコンサートに求めるモノが違うので決して一概には言えませんが、実は「良い席」と言うのは沢山有るのです。
まず、座席の列番号一桁の「かぶりつき」の席、確かにアーティストの表情や息づかいを間近に感じる事が出来る良い席です。
また、客席中程の通路から「後方」の席、実はこの辺りの音が一番良いです。なぜなら客席後方の中央に音響の機材が組まれハウスオペレーターと呼ばれるスタッフが、そこで客席に送り出す音を造っているワケですから音を楽しむにはこの辺りがベストです。
それから、「2階席前方」の席、ステージ全体を観るのはこの辺りがダントツに良い席です。照明の効果やセットの世界観を備に感じることが出来、さらにこの席の下、1階部分にP.A.席(ハウスオペの機材席)が組まれている事が多いのです。
さらに、「2階席後方や3階」の席、コンサート全体を実感出来るのはこの席です。
観客のリアクション含め、自分が応援するアーティストの全体像を体感する事が出来るエリアです。 雑誌のライターさん等、P.A.席の側に座席を用意してあるにも拘わらずわざわざ最後列で立って観ている方も結構いたりします。
そして、今回の様なコンサートホールの「ステージ側」の席、メンバー同士の目配せや次の曲のスタンバイ、正面からでは気付かない様々な事が飛び込んできます。
さらに、ステージ上で葉加瀬本人やメンバーが聞いている音に一番近い音像を体感することが出来る良い席です。
大きな劇場の様々な座席位置だからこその楽しみ方を皆さんも見付けて下さい。