・Mgr 菊池
まつもと市民芸術館 全てが素晴らしいコンサートホールです。
「こんなステキな劇場が自分の住んでいる街に有ることを誇りに思ってください」と葉加瀬本人もMC(公演中のトーク)で言ってましたが、本当にその通りです。
僕らがコンサートをおこなう会館の多くは日頃、演劇、講演会、セミナー、フォーラム、学会、etc. 様々な催しが行われる知識と文化の発信地です。それを支える設備と環境が充実していると言うのは、本当に羨ましい限りです。
終演後、開口一番に「今日は全部ちゃんと弾けたよぉ」と葉加瀬。
「いや、太郎はこんなもんじゃ無いだろ」と締めるバンドマスター柏木さん。
みんな笑いをこらえて晩御飯にくり出します。
葉加瀬の右隣に座っているのは、ステージプロデューサーの岡崎良郎さん
ステージプロデューサーと言うのは、解りやすく言えば演出家。
でも、岡崎さんは「演出家」と呼ばれることを本当に嫌っているようです。岡崎さんが「演出は御本人だから!!」と言っているのを何度も見掛けました。
アーティストが持った抽象的イメージを具体的なモノに仕上げて行きます。
具体的なアイディアを更に細かく分析してリライズして照明、音響、舞台、様々なスタッフに本人の意向を的確に広めてくれます。
葉加瀬本人の思いや楽曲の成り立ちと世界観をサウンドとして聴覚的に纏め上げる柏木さんに対して、視覚的な部分と感覚的な部分を担当するのがステージプロデューサーです。
「ステージ上に照明で小さな世界を造る」とか「1部と2部のセットの見え方がガラッと変わる」などのイメージを受け『で、実際どうやるの?』と言う部分を担当するのが岡崎さんです。
右上の葉加瀬が描いた殴り書き「ワゴンA」のイラストをリライズしてプロダクションデザイナーに発注します。
このワゴン今回のコンサート中に登場します。葉加瀬本人の「ゴージャスだけどチープな感じ」リクエストの通りに出来上がっているか!!
会場で御確認下さい。
僕が岡崎さんと出会ったのは、とあるアーティストの楽器スタッフとしてアリーナツアーを廻る徹夜仕込み(設営)明けの朝でした。
テーブルに並べられたコンビニおにぎりの前で「ナニこれ!どうやって食べるの?」と聞いている岡崎さんでした。その頃の僕と言えば、極貧でコンビニおにぎりは御馳走の部類に入る程でした。パッケージを見ただけで何処のコンビニか、どうやって開けるか一目瞭然です。
「ナニこれ!」と言う岡崎さんを観て「この人はコンビニおにぎり食べなくても生きていけるんだぁ、そんな暮らしに早くなりたいなぁ」と思ったワケで、、、、
あれから22年、チョッとは近づけてますか?岡崎さん!!