とりぎん文化会館
・Mgr 菊池
『ナギる』
形動/動詞・ラ行・五段
1,落ち着きが無く挙動がおかしい状態
2,焦ってうろたえている様子
3,(1・2)此によって起こった出来事
彼は、大島俊一さん。
今年の葉加瀬ツアーのニューフェイスなキーボード&サックス!!
ニューフェイスと言っても2009年春に古澤さんと行ったTHE VIOLIN BROTHERSの
ツアーが「初参加」で、その後「情熱大陸スペシャルライブ」のスーパーバンドに
2年続けて参加しているので、既に気心知れたチームの一員です。
今年のツアーに、マニピュレーター八巻さんが参加しここ数年とは違ったサウンド
アプローチなバンド編成で行こう!と決まった瞬間、「ならば」と、その場にいた
全員が一斉に名前を挙げたのが「大島さん」です。
「大島さん」は、藤井フミヤさん、氷室京介さん、スキマスイッチさん、等々、etc.
年間数十本単位でツアーを行うアーティストのレギュラーメンバーとして引っ張りだ
こな状態で、、、、
コレまで何度かアプローチし続けていたのですが、やっと今年、一緒に旅に出られる
事になったワケです。
彼のニックネームは「ナギちゃん」。
僕が彼と出会ったのは、15年前のフミヤさんの現場ででした。
大島さんが、フミヤさんに初めて合った日、、、
===
大 島:「大島です」
フミヤ:「大島?」
大 島:「はい」
フミヤ:「渚?」
大 島:「いいえ」
フミヤ:「イイよ!」
大 島:「え?」
フミヤ:「今日から『ナギ』ねッ!!」
===
その瞬間からかれこれ15年、ずーーーーと「ナギちゃん」です。
今では大島さんが俊一さんだと言う事を知らない人が居る位に「ナギちゃん」です。
柏木さんと同い年の「ナギちゃん」は日藝でピアノをチャンとお勉強して、Sax奏者
としてお仕事を始めその後「何年か周期」でピアノ、サックス、キーボード、と、
興味と嗜好を変えながらもずーっと、所謂POPS畑で活動を続けたミュージシャンで、
シンセサイザーで「ピコピコ」言わせてると思ったら、マジ顔で「悲壮」を弾き始め
たりする、チョッと珍しいタイプなヒトです。
葉加瀬曰く、「ナギは、ナンかナギなのよ」との事。
柏木さん曰く、「ジャズでもクラシックでも無くて、やっぱりPOPSなんだよね」と、
コレまで何故か出逢う事が無かったタイプらしく、二人揃って完全にナギちゃんに
ハマっているご様子です。
見かけ通りに口数の少なめな「ナギちゃん」ですが、理解出来ない不思議な面を多々
持っていて、、、、
真っ白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの真ん中に置かれた赤ワインを「乾杯」
する前に倒してしまうタイプです。
幅の広い楽屋の廊下でドアノブにコートの袖を引っ掛けて持っていた鞄を3メートル
先まで飛ばすタイプです。
魅せ場なはずのキーボードソロでシンセのツマミを押さえうつむいたまま微動だにし
ない16小節って事が有ったりします。
サックスを家に忘れたまま新幹線に乗ってしまうサックスプレーヤーです。
こう言った一連の行動を僕等は「ナギる」と呼んでいます。
僕がナギちゃんと出会った当時、自分と同年代のモーリス・ガレージのオープンカー
で颯爽とコンサート会場に登場したナギちゃん。
楽屋入りする後ろ姿は、ウオッシュ・ブルーのデニムパンツが、濃紺のGパンに変わる
程に汗だくでした。
イギリスのオールド・カーには、クーラーは付いていないそうで、、、
当時からナギってました。