・Mgr 菊池
以前のブログで音響スタッフ「飯島さん」が今年のツアーからモニター・エンジニアになったコトを書き込みましたが、、、、
と、言うことは「3番目」のポジションに空席が出来たと言うコトになります。
つまり「音響チーム」ニューフェイスが加わったと言うワケです。
今年のツアーからチーム葉加瀬に参加するのは「石井くん」
彼の重要な仕事のヒトツが「マイククリップ作り」です。 特に今回のツアーでは、最も重要な仕事かもしれません。
と、言うのも、、、この写真。
左側から「マイクに純正付属品として付いてくる」クリップ、「数年前まで純正付属品として付いてきた」クリップ、「石井くんお手製の」クリップです。
真ん中の「数年前まで」のクリップが葉加瀬が使っている「マイククリップ」です。
この「マイククリップ」使ってISO-MAXの「無指向性マイク」をヴァイオリンに付けます。
葉加瀬の場合、写真のようにブリッヂにマイクを固定します。
最近は、駒とブリッヂの間の弦に直接クリップを留めるのが流行っているようで、現行品のクリップは弦を挟みやすいように小さく作ってあります。
葉加瀬が使っているクリップは「数年前まで」の付属品クリップです。
色々なトコロからかき集めたのですが、手持ちはいよいよ3個になってしまいました。
写真のクリップは「オーケストラimage」のメンバーが使っているクリップです。
このクリップの場合、ブリッヂを挟むコトも駒の後ろの弦を挟むことも出来ます。
また、アームが付いている分、マイクの位置をフレキシブルに調整出来ます。
しかし、
葉加瀬はこのアーム付きのクリップを選びません。
柏木さんも「その音」ではOKを出しません。二人揃って数年前までマイクを買うと付いてきた大きめの「クリップ」を選びます。
当然、新しいマイクが発売される度に、また誰かがマイクを変えたと言う噂を聞く度に葉加瀬も試します。これまでも何度も何度も試しました。
それでも、採用になるのは、ISO-MAXの「無指向性マイク」に「古いタイプのクリップ」です。最近やっと、僕等も気付いたのですが、、、
重要なのは、どうやら「クリップ」のようです。
オーケストラのメンバーやクラシックのソリストと違い「葉加瀬ならでは」の音色を造る為には、楽器の振動をもしっかりと拾わなければいけないようです。
その為には、「弦」ではなく「ブリッヂ」にしっかり「マイク」を固定出来る「クリップ」が必要なようです。
ソレを可能にするのが「古いタイプのクリップ」なのですが、デッドストックも使い切る勢いで、もう3個しか残っていません。
ステージ上にはサブヴァイオリンも有るワケですから、予備は1個しか無い状況です。
そこで、この3個の「古いタイプのクリップ」が壊れてしまう前に「同じ音色」を出す「クリップ」を入手しなければいけません。
でも、既に売って無いワケですから、、、、、
造るしか無いのです。
同じような大きさの「クリップ」でも挟むバネのチカラが違うと「音色」も変わってしまうようです。
「石井くん」は公演日の合間で東京に戻る度に「東急ハンズ」や何件もの「金物屋」に行きパーツを探しリニューアルを続けています。
先日コンビニで加工するにはサイズも素材もイイ感じな「クリップ」を見つけました。超カリスマ人気モデル「益若つばさプロデュース」の「ヘア・クリップ」です。
残念なコトに「挟むチカラ」が、ほんの少しだけ弱かったようです。
そんな感じでイツも頭の中では「もっと良いクリップ」「クリップ」「クリップ」とグルグル廻っているようです。
しかし、、、、
「マジ」で、葉加瀬の音色の存亡を「石井くん」が握っています。
ガンバレ!! ニューフェイス!