・Mgr 菊池
今回の書き込みは、、、、
実際に怪我をされた方や、被害に遭われた方がいらっしゃる話なので、調子に乗らないように注意しつつ、な話です。
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無事、沖縄公演も終了しました。
この時期、全国ツアーの一番の天敵は「台風」です。
沖縄のように移動距離が長い場合、台風の進行方向が命取りになる場合が有ります。
スタッフ&メンバーの「飛行機が飛ばない!」より怖いのが「フェリー」の延着。
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昨年のツアー連動ブログ「沖縄公演」の書き込みです。
「Bunkamuraオーチャードホール」2日目の軽めなリハーサルを行っている和やかな現場に、想定外の情報が届きバックステージが、徐々に、確実に、凍り付いて行きました。
三重県熊野市沖の熊野灘を航行中のフェリー「ありあけ」の船体が傾き乗客乗員の計28名が救助されフェリーは座礁。
明日、17日の沖縄公演に向けて、同じ会社の、この航路を運航するフェリーにツアートラックが乗るコトになっていました。
初めのうちは、情報も少なく「運休するらしい」と言う話が、、、、
「船が座礁した航路が有るらしい」になり「東京発のフェリーらしい」となり、、、
「明日乗るフェリー会社の航路らしい」と解り「まさに明日乗るのと同じだ!」と。
時間が進むにつれ徐々に冗談も出なくなり、笑顔も消え、最後は一瞬思考が停止する状態でした。
急遽予定を変更し「オーチャードホール」の搬出終了後、機材を積んだツアートラックは大阪まで走り、南港発の便に乗るコトになりました。
大阪南港からは毎日運航されているワケでは無いのですが、明日は偶然にも運航日、関西以南は海の状態も比較的穏やかだそうで16日の午前中には沖縄に入港だとのことです。
結果的には事無きを得たと言う話になるのでしょうが、、、、
本気で「ビビる」話です。
保安点検のため全船運休になっていたならば、、、
沖縄公演は中止かも?です。
それよりなにより、天候が1日ずれて座礁したフェリーに乗っていたならば、、、
この年末の盛んにコンサートが各地で行われている時期に、急遽、音響機材や照明機材を揃え直すナンて不可能に近い話です。
そんなコトより、ステージセットが無くなってしまうワケです。「京都会館」ナンて比べものにならないカットパターンになってしまいます。 当然、成立しません。
新規に突貫工事で作り直しても2週間以上かかると思われます。
少なくても、11月中の公演は延期か中止になるワケです。
延期になり公演日が変われば、都合が悪くなった方へは払い戻しの対応をする必要が出てきます。
延期もしくは中止のお知らせをして、当然キャンセル料が発生し、チケット払い戻しの対応をし、戻ったチケットを再度販売する宣伝をし、、、、
チョッと想像しただけでも「気が遠く」なりそうです。
しかも「自然災害」と言う理由でドコからもナンの保証も補填も期待出来ず、仮に巧く話が進んでも気休め程度のモノでしょう。
考えれば考えるほど「気絶」しそうです。
そんな「重責」と「ハンドル」を握って夜中の高速道路を驀進する「前川ジュニア」と「関根さん」に、このツアーは支えられています。