・Mgr 菊池
トレーナーの西村さん
彼女はツアーの全行程に同行し葉加瀬本人の体調管理を担当します。
スポーツ医学を学び、鍼灸師の資格を持つ人です。

最近、コンサートの現場でもトレーナーの姿をよく見かけるようになりましたが、本来は巷で良く聞く「野茂の専属トレーナー」とか「清原を復活させたトレーナー」とか言われる人達と同じ、所謂「スポーツトレーナー」です。
コンサート中のトークで葉加瀬本人が話しているように数十本に及ぶツアーでのミュージシャンはアスリートと何ら変わりない状況で躰を酷使しています。
ツアーを乗りきる「身体創り」のトレーニングメニューの管理や蓄積疲労による筋肉の強張りを解すマッサージを施したり、病気や炎症等の怪我の気配を察知して「てあて」を施し的確なアドバイスをくれる、長いツアーには欠かせないスタッフです。

アスリートと同じ?と言ってもねぇ? と思われがちですが、以前書き込んだ「移動」の振動や気圧の変化、3時間に及ぶ本番を連日行う身体は常にドコかしら黄色信号を点し続けます。
実は腰が悪い葉加瀬。ステージの立ち位置横には立っていられない緊急の場合用にハイスタンドチェアがこっそり置かれています。
以前のツアーでは筋肉サポートのタイツを履き、膝にサポーターを付け、腰にコルセットを巻き、踵に吸振サポーターを装着し、自分では靴紐を解けないほどの重装備で下半身を固定しつつ、なんて事もありました。
今回のツアー 結果、なんの異常も無かったのでこうして書き込めるのですが、、、
ツアーの終盤に差し掛かる頃、、、、
原因不明の偏頭痛が10日以上も続き葉加瀬を悩ませました。
「葉加瀬さんは心配性だから本人には秘密ですけど、最近、話していて『てにをは』を間違うようで、直ぐ検査に行かせて下さい」と、こっそり僕に教えてくれました。
普段から病院嫌いの葉加瀬を巧いこと心配させずに促して葉加瀬本人から「病院行ってみようか?」と言い出させるなんて「離れワザ」も見せてくれます。
検査の結果なんの異常も無く、片頭痛(血管性頭痛)ではなく筋緊張性頭痛だと言うことで、それからは西村さんの本領発揮です。
今回のツアー、無事に終えることが出来たのはトレーナー西村さんのおかげな部分が非常に大きな、葉加瀬ツアーには欠かせないスタッフです。

ツアーの移動中、新幹線に乗り込む瞬間! 葉加瀬が!!
「うあぁ!」
大声を発しうずくまってしまいました。
約1分、一言も話すことが出来ないほど顔を歪める葉加瀬の周りに「腰か?」とか「爆弾が!」とか「やっちゃった!?」と集まるメンバー。
やっと顔を上げた葉加瀬「ホームの隙間でゴロゴロ(キャリーバック)が親指に、、、」
蜘蛛の子を散らすようにメンバーは自分の席に向かいました。
その場に残ったのは西村さんだけでした。