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ボランティア体験@宮城

さて、いよいよ本題のボランティアです。
松島のホテルを8時半頃出発し、多賀城市のボランティアセンターに向かいました。
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9時30分頃で長蛇の列ができています。



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2階の待合室に入るまでに、1時間半ほどかかりました。ボランティアを各所に派遣する車とドライバーの数が圧倒的に足りないので、ピストン輸送してもなかなか捌き切れないのです。この日は400人ほどのボランティアがきたそうです。


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やっと派遣の順番が回ってきたのがお昼過ぎ。15人のグループで、主に側溝の泥出し作業が任務です。
一見、街はきれいに片付いていて、ここは津波の被害はなかったのか、と錯覚するほど。


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でも側溝にはこんなに泥が溜まっていて、排水ができなくなっています。この地域でも、1メートル以上浸水したとのこと。

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ドアのところに、横筋がついているのがわかるでしょうか?ここまで泥水がきて、引くまでに一週間かかったそうです。


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翌日は東松島市のボランティアセンターに行き、大曲地区に派遣されました。
大きな門構えで、敷地内に納屋や蔵のある立派なお宅でしたが、まだガスも電気も止まったまま、家の中も泥がこびりついていて、とても住める状況ではなさそうでした。


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食器棚にも泥がたまっています。

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納屋の泥出しをしているところ。ひたすらスコップですくい、土嚢袋に詰めるのですが、これがめちゃくちゃ重い!そして漬物や梅干がたくさん入っている甕にへドロのような泥水がかぶり、異様な臭いです。
防塵マスクとゴーグルなしではとても作業できません。



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自衛隊をはじめ、いろいろな人が黙々と瓦礫の撤去作業、泥出しを行っています。


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あまり生々しい写真を撮るのは憚られたのですが…記録のため一枚だけ。震災から一ヶ月以上たっても船や車がそこらじゅうに散乱している状態でした。


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想像以上の被害状況に唖然とすると同時に、復興にはかなりの時間と労力がかかることを思いしらされました。
でも、全国から自衛隊、警察、ボランティア、ガス、土木関係の支援隊がかけつけ、現地の市役所も休日返上で対応していて、早朝から黙々と作業しているおかげで、少しづつ前進している様子が伺えました。

ボランティアの参加者には、なんと中学生の女の子がいて、「明日は宿題をしなきゃいけないから参加できないんです」とはにかむ笑顔が印象的でした。
行く前は、私なんかが行って役に立つことなんてあるんだろうか、と思っていましたが、今回現地に行ってみて、どんな人でも必ずできることがあるということがわかりました。
できることをできる範囲で、これからも続けていこうと思っています。
by grazia_edit | 2011-05-19 01:25 | HK | Comments(0)