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竹澤哲のWorld Cup Report 20 : ジンガをもっともっと楽しみたい(最終回)

 フランス対イタリアの決勝はすさまじい戦いだった。あのような壮絶な戦いはなかなか見られるものではない。それにしても今大会は堅い守備力とそれを支える体力の重要性をまざまざと見せつけられた。フランスはパワーのあるチームだった。延長戦になってもフランスの動きは落ちなかった。イタリアはさすがに体力的にはフランスよりは劣っていたが、それをカバーする技術力があった。
 『ジンガ』の主人公たち、ロマリーニョもパウロ・セザルもどのような気持ちでこの大会を見ていただろうか。やはり頑強な肉体が現代サッカーには不可欠であることを彼らは改めて感じたことだろう。
 今回はヨーロッパで開催されただけに、選手たちのフィジカルコンディションもよく、サプライズもなく、レベルの高い戦いが繰り広げられた。もちろん大会がこのような状況になることは予想できた。そんな中で、いかにジンガが発揮されるかが楽しみだった。パワーにまさるジンガを見たかったのだ。ロナウジーニョが本来のポジションよりも後ろで使われたり、ロビーニョが控えのまま試合にほとんど出られなかったり、それぞれの力が十分に発揮されなかったのは残念だった。ジンガが活かされたファンタスティックなプレーを見られなかったことが、今大会で唯一の不満でもある。しかし、ブラジルからはジンガを持ったプレーヤーがこれからもどんどん出てくるのだ。ジンガが生み出す美しいフットボールでもって、もっともっと僕らを楽しませて欲しい。
(7月15日)

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by ginga-movie | 2006-07-16 11:00 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback(10)

竹澤哲のWorld Cup Report 20 : ポルトガル人にとっての4位とは

3位決定戦を見ながら、ふと思い出したことがある。それはベスト8が決まった、翌日のことだった。知り合いの記者と一緒に食事でもしようとフランクフルトのカールシュタットという大きなデパートの前で待ち合わせた。時間よりも少し早く着いた僕が何気なくデパート前に並んでいるベンチに目をやると、白髪混じりの二人の男がなにか熱心に話し合っている。瓶ビールを片手に、もう一方には『ア・ボーラ』というポルトガルのスポーツ新聞を手にしていた。二人ともポルトガル人であったのだ。何を話しているのかちょっと気になったため近づくと、どうやら前の晩に行われたスペイン対フランス戦のことを話題にしているようだった。平日の真っ昼間からビールを飲んでいることからも、もうリタイアした人たちかもしれなかったが、いずれにせよポルトガル本国から観戦のために訪れたのではなく、出稼ぎでやってきて、ドイツに住んでいる人にちがいなかった。フランクフルト空港の両替所にもポルトガル人は働いていたし、観戦に行ったアンゴラ戦にもたくさんのヨーロッパ諸国で働くポルトガル人が来ていた。彼らにとって今回のポルトガルの躍進はどんなに鼻高々であっただろうか。そんなことをポルトガルの選手たちも意識しながらプレーしていた。クリスティアーノ・ロナウドがフランスに敗れたながらも、胸を張って言った言葉が印象的だった。「欧州で働くポルトガルの人々に、僕らが素晴らしいチームであったことを見せることができた」
 これまでにワールドカップで優勝したことのある7ヶ国、いわゆる伝統国の壁はポルトガルにとってはまだまだ高いことに変わりはないが、ポルトガルがその仲間入りを果たせるかどうか、試されるのは次回の2008年欧州選手権、そして2010年ワールドカップだろう。世界中を巡った航海者たちの末裔ポルトガル人。世界中に散らばった彼らが誇らしげに勝利を喜ぶ姿は果たしてその時に見られるのだろうか。
(7月9日)

by ginga-movie | 2006-07-16 09:05 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback

竹澤哲のWorld Cup Report 19 : 3位決定戦に期待

 決勝戦を前に、ブラジルが敗退してしまったのがやはり残念でたまらない。思えば今回のブラジルにはわくわくさせてくれるようなプレーをしてくれる選手が揃っていたはずなのに、まったく見ることができなかった。ロナウジーニョやロビーニョが活躍する大会になっていたら、どんなに素晴らしかっただろうか。皮肉なことにブラジルが最もよかったのは日本戦だった。ロナウドとロナウジーニョのワンツーは素晴らしかったし、そのプレーに満足したのか、ロナウジーニョがみせた笑顔がとても印象的だった。
 3位決定戦は楽しい試合になって欲しいものだ。開催国ドイツとポルトガル。思う存分、両国の特徴を活かしたサッカーをして、楽しませて欲しい。ポルトガルはサイドバックのミゲルが出られないのが残念だけど、C・ロナウドの思いっきり切れのあるフェイントとスピードのあるドリブルがみたい。ドイツも予選リーグを戦っていたときのようなパワーのある攻撃を期待したい。スペクタクルで楽しい展開となりますように。
(7月7日)

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by ginga-movie | 2006-07-08 08:39 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback

竹澤哲のWorld Cup Report 19 : 歴史を変えられなかったポルトガル

 ポルトガルはこれまでユーロにおいてだが、2度フランスと対戦し負けている。84年フランス大会準決勝でプラティニがいたフランスに延長の末3対2で負け、さらに2000年にもジダンやアンリのいるフランスと準決勝で当たり、延長の末、PKをとられ2対1で敗れている。そのため、今回もポルトガルが敗れるだろうというのが大方の予想だった。しかしポルトガル代表はスコラーリ監督になり、変わった。それは今大会の戦いぶりからも感じられたことだが、手堅く、負けにくいチームになった。しかもイングランド戦にでられなかったデコも戻ってくる。スコラーリ監督が「これまでの対戦成績からはフランスが有利かもしれない。しかし我々はいい戦いを続けてきている。今度こそ歴史を変えられるかもしれない」と話しているのを聞いて、ひょっとしたら今度こそ、ポルトガルはやってくれるのではないかと期待で胸がふくらんだのだ。
 ポルトガルのスタートはよかったと思う。デコを中心によくパスが回っていたし、積極的にシュートも放っていた。しかし先制されてから少しずつ、おかしくなっていった。
 PKをとられたときは、ユーロ2000の時のようにレフリーに詰め寄らなかったし、いさぎよかったので、『ポルトガルも変わったな。きっと反撃してくれるだろう』と期待した。しかしハーフタイムが終わりロッカールームから出てくるときにはリカルド・カルバーリョがやたらとレフリーに抗議している姿がテレビに映し出された。それをみていやな予感がしていたら、後半はわざと倒れたり、子供がだだをこねるようにしたり、何度も両手を上げて抗議するシーンも多く見られるようになった。それは以前のポルトガルと変わらないものだ。たしかにウルグアイ人主審のホルヘ・ラリオンダは多少フランス寄りの判定をしていたかもしれない。スコラーリ監督も試合終了後「南米を恥ずかしいと感じるとしたら、このようなレフリングのことだ」と怒りを露わにしていた。
 いずれにせよ、フランスにしっかりと押さえられてしまったのも事実だった。デコはマケレレにマークされ、全く自由にさせてもらえなかったし、ミゲルもこれまでのようなサイドの上がりができなかった。またなぜか、ポルトガルの選手たちにオランダ戦やイングランド戦の時のような覇気も感じられなかった。そんな中、最後までひとり気を吐いていたのは、C・ロナウドだった。悔やまれるのはC・ロナウドが蹴ったフリーキックをバルテズがファンブルしたのをフィーゴが外したことだ。
 大会を通じてフィーゴはよくやったと思う。でももう少しアグレッシブであって欲しかった。負けた後、フィーゴは妙にあっさりとしていて、悔しさがあまり感じられなかった。フィーゴには怒りを露わにしてピッチを後にするとか、して欲しかった。ジダンとユニフォームを交換し、健闘をたたえあっている姿は見たくなかった。
(7月6日)

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by ginga-movie | 2006-07-06 11:32 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback

竹澤哲のWorld Cup Report 18 : ブラジルが負けた。

 前のブログにも書いたように、いやな予感はしていたが、そのとおりになってしまった。「ここで負けるなんて、まったく予想もしていなかった。決勝戦にでるために準備をしてきたのだから」試合後、パレイラ監督はそう語った。今大会のブラジルは最後までブラジルらしさを見せずに終わってしまった。果たして、決勝戦で本来のブラジルをみせればよいと指揮官は考えていたのだろうか。フランス戦でもアドリアーノ、シシーニョ、ロビーニョといった選手はベンチスタートだった。たくさんの駒をもてあまし、最初からベストメンバーを組んでいないと思わせるような選手起用だ。これまでの4試合が楽な展開であったために、危機感も存在しなかったし、チームに結束も生まれることもなかった。
 個人的にはロビーニョのジンガが大会で発揮されるのを期待していたのだが、彼に与えられた時間は余りに少なすぎた。ロビーニョ自身も欲求不満の残った大会になったはずだ。
 ロナウジーニョが試合後、「僕らは結果だけでなく、いいサッカーを見せなければいけなかった。負けてしまって残念だ」と話している。他のチームが、がむしゃらに勝利だけを考え、内容などおかまいなしなのに、ブラジルは異なった。ブラジル人だけでなく世界中の人々がスペクタクルなサッカーをブラジルに求めた。ロナウジーニョ自身もそれを強く感じていたのだろう。ヨーロッパのチームが必死に勝利を目指して戦っている中、ブラジルは最後までお客さんであったのかもしれない。
(7月2日)

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by ginga-movie | 2006-07-02 21:16 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback

竹澤哲のWorld Cup Report 17 : アルゼンチン敗戦はマラドーナがいなかったから?

 ドイツ対アルゼンチン戦。90年ワールドカップ決勝戦で敗れたマラドーナがどんな顔をして観客席から応援しているのか、楽しみにしていたのだが、最後までテレビ画面に現れることはなかった。あとで分かったことだが、マラドーナはベルリンのスタジアムで観戦できなかったのだそうだ。FIFAの説明によると、マラドーナは5人でもってスタジアムに現れたが、マラドーナが所持していたのは4枚のVIP席のチケットだけだった。そのうちの1名は、大会中、スタジアムにおいて問題を起こしたことのある人物で、FIFA側が入場を認めていなかった。FIFA側はこれまでも、知らせもなくやってくるマラドーナに対して、常に席を用意していたのだが、ドイツ戦の時は1名の入場をどうしても認められなかったためにマラドーナは入場せずに帰ったのだという。
(7月1日)

by ginga-movie | 2006-07-02 21:12 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback


[GINGA / ジンガ]とは?

ポルトガル語で揺れるという意味があり、狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと。あるいはカポエイラの基本動作を言います。広義では、ブラジル人特有のしなやかでリズム感のある身体性そのものから、心の拠り所としての象徴的な言葉として、ブラジルではごく一般的に使用されています。
「遊び心のあるサッカーは、プレイを楽しまないと出来ない」ロビーニョは映画『GiNGA』の中で、そう語ります。それは彼のみならず、ロナウジーニョのあの楽しく創造性豊かなプレイからも容易に感じることができるでしょう。そのすべての源は、ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きるのです。

映画『GiNGA』公式サイト
www.ginga-cinema.jp
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KTa★brasil(ケイタブラジル)
STUDIO APARTMENT、KALEIDOSCOPIOをはじめ数々のレコーディングにパーカッションで参加。サンバの本場、ブラジル仕込の打楽器奏者/MC/DJ。渋谷Organ barのLa Verdad、渋谷rootsでのSAMBA NOVAでのレギュラーをはじめ、日本各地でのライブ・DJ、一度そのGINGAを体験すべし!
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出演:ロビーニョ、ファルカン、ウェスクレイ、ロマリーニョ、他
監督・脚本:ハンク・レヴィン、マルセロ・マシャード、トシャ・アルヴェス プロデューサー:フェルナンド・メイレレス(『シティ・オブ・ゴッド』)、ハンク・レヴィン
音楽:EDSON X、BLACK GERO グラフィティアート:オス・ジェミオス 製作: Nike Production and Widen + Kennedy Entertainment 制作: O2 Films
配給:レントラックジャパン、キネティック、コムストック オーガニゼーション
宣伝協力:プチグラパブリッシング 協力:ナイキジャパン 後援:ブラジル大使館

原題: GiNGA The soul of brasilian football
2005年 / ビスタ / 78分43秒 / ブラジル / カラー / 35ミリ
Copyright 2005 by Nike Inc, All rights reserved.

映画『GiNGA』公式ブログ
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