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竹澤哲のWorld Cup Report 19 : 歴史を変えられなかったポルトガル

 ポルトガルはこれまでユーロにおいてだが、2度フランスと対戦し負けている。84年フランス大会準決勝でプラティニがいたフランスに延長の末3対2で負け、さらに2000年にもジダンやアンリのいるフランスと準決勝で当たり、延長の末、PKをとられ2対1で敗れている。そのため、今回もポルトガルが敗れるだろうというのが大方の予想だった。しかしポルトガル代表はスコラーリ監督になり、変わった。それは今大会の戦いぶりからも感じられたことだが、手堅く、負けにくいチームになった。しかもイングランド戦にでられなかったデコも戻ってくる。スコラーリ監督が「これまでの対戦成績からはフランスが有利かもしれない。しかし我々はいい戦いを続けてきている。今度こそ歴史を変えられるかもしれない」と話しているのを聞いて、ひょっとしたら今度こそ、ポルトガルはやってくれるのではないかと期待で胸がふくらんだのだ。
 ポルトガルのスタートはよかったと思う。デコを中心によくパスが回っていたし、積極的にシュートも放っていた。しかし先制されてから少しずつ、おかしくなっていった。
 PKをとられたときは、ユーロ2000の時のようにレフリーに詰め寄らなかったし、いさぎよかったので、『ポルトガルも変わったな。きっと反撃してくれるだろう』と期待した。しかしハーフタイムが終わりロッカールームから出てくるときにはリカルド・カルバーリョがやたらとレフリーに抗議している姿がテレビに映し出された。それをみていやな予感がしていたら、後半はわざと倒れたり、子供がだだをこねるようにしたり、何度も両手を上げて抗議するシーンも多く見られるようになった。それは以前のポルトガルと変わらないものだ。たしかにウルグアイ人主審のホルヘ・ラリオンダは多少フランス寄りの判定をしていたかもしれない。スコラーリ監督も試合終了後「南米を恥ずかしいと感じるとしたら、このようなレフリングのことだ」と怒りを露わにしていた。
 いずれにせよ、フランスにしっかりと押さえられてしまったのも事実だった。デコはマケレレにマークされ、全く自由にさせてもらえなかったし、ミゲルもこれまでのようなサイドの上がりができなかった。またなぜか、ポルトガルの選手たちにオランダ戦やイングランド戦の時のような覇気も感じられなかった。そんな中、最後までひとり気を吐いていたのは、C・ロナウドだった。悔やまれるのはC・ロナウドが蹴ったフリーキックをバルテズがファンブルしたのをフィーゴが外したことだ。
 大会を通じてフィーゴはよくやったと思う。でももう少しアグレッシブであって欲しかった。負けた後、フィーゴは妙にあっさりとしていて、悔しさがあまり感じられなかった。フィーゴには怒りを露わにしてピッチを後にするとか、して欲しかった。ジダンとユニフォームを交換し、健闘をたたえあっている姿は見たくなかった。
(7月6日)

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by ginga-movie | 2006-07-06 11:32 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback
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ポルトガル語で揺れるという意味があり、狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと。あるいはカポエイラの基本動作を言います。広義では、ブラジル人特有のしなやかでリズム感のある身体性そのものから、心の拠り所としての象徴的な言葉として、ブラジルではごく一般的に使用されています。
「遊び心のあるサッカーは、プレイを楽しまないと出来ない」ロビーニョは映画『GiNGA』の中で、そう語ります。それは彼のみならず、ロナウジーニョのあの楽しく創造性豊かなプレイからも容易に感じることができるでしょう。そのすべての源は、ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きるのです。

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出演:ロビーニョ、ファルカン、ウェスクレイ、ロマリーニョ、他
監督・脚本:ハンク・レヴィン、マルセロ・マシャード、トシャ・アルヴェス プロデューサー:フェルナンド・メイレレス(『シティ・オブ・ゴッド』)、ハンク・レヴィン
音楽:EDSON X、BLACK GERO グラフィティアート:オス・ジェミオス 製作: Nike Production and Widen + Kennedy Entertainment 制作: O2 Films
配給:レントラックジャパン、キネティック、コムストック オーガニゼーション
宣伝協力:プチグラパブリッシング 協力:ナイキジャパン 後援:ブラジル大使館

原題: GiNGA The soul of brasilian football
2005年 / ビスタ / 78分43秒 / ブラジル / カラー / 35ミリ
Copyright 2005 by Nike Inc, All rights reserved.

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