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竹澤哲のWorld Cup Report 05 : サプライズのない大会

 グループリーグが半分終了して感じるのは、今大会ではサプライズが全く起こらないことだ。アフリカのチームは善戦しながらも、なかなか勝てないのはちょっと気の毒にもなる。コートジボワールはアルゼンチン戦でもオランダ戦でも、あと一歩のところまで迫りながら負けてしまった。個人的には死のグループといわれただけに、第3戦まで決まらずにアルゼンチン対オランダの激しい戦いが見たかった。セルビア・モンテネグロには不満が残る。もう少しがんばって欲しかった。それにしてもアルゼンチンはあんなに好調でいいのだろうか?もうちょっと苦しんでくれないとアルゼンチンらしくないと思うのはかなりひねくれた見方だろうか?
 トリニダード・トバコも惜しかった。スウェーデン戦は見事だったし、イングランド戦もいい試合をしていたのに、残り10分で2失点は痛かった。引き分けにしていたら、それこそサプライズであっただろう。トリニダード・トバコは第3戦まで望みがあるが、果たしてどうだろうか?
 サプライズが起こらない理由は、強豪とされる国々が、いいコンディションで大会に臨んでいるからだろう。たしかに暑さには苦しめられているが、それでも最小得点差を守りきれる力を持っている。このように書くと、日本代表に対してイヤミになってしまうが。(今でも1点差をなぜ守れなかったのだろうかと悔しくなる。)ドイツもイングランドも、さらにスウェーデンも残り時間わずかのところで得点し、勝負をつけている。そのあたりの勝負強さはやはり伝統国ならではのものと感心してしまうのだ。
(6月16日ツヴィッカウ)

by ginga-movie | 2006-06-17 08:37 | 竹澤哲のワールドカップコラム | Trackback
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[GINGA / ジンガ]とは?

ポルトガル語で揺れるという意味があり、狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと。あるいはカポエイラの基本動作を言います。広義では、ブラジル人特有のしなやかでリズム感のある身体性そのものから、心の拠り所としての象徴的な言葉として、ブラジルではごく一般的に使用されています。
「遊び心のあるサッカーは、プレイを楽しまないと出来ない」ロビーニョは映画『GiNGA』の中で、そう語ります。それは彼のみならず、ロナウジーニョのあの楽しく創造性豊かなプレイからも容易に感じることができるでしょう。そのすべての源は、ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きるのです。

映画『GiNGA』公式サイト
www.ginga-cinema.jp
表参道ヒルズに、今話題のポッドキャストを自由に楽しめる『Podcast STUDIO』オープン(3/13〜3/26)
KTa★brasil(ケイタブラジル)
STUDIO APARTMENT、KALEIDOSCOPIOをはじめ数々のレコーディングにパーカッションで参加。サンバの本場、ブラジル仕込の打楽器奏者/MC/DJ。渋谷Organ barのLa Verdad、渋谷rootsでのSAMBA NOVAでのレギュラーをはじめ、日本各地でのライブ・DJ、一度そのGINGAを体験すべし!
●毎日更新! KTa☆brasilブログ


出演:ロビーニョ、ファルカン、ウェスクレイ、ロマリーニョ、他
監督・脚本:ハンク・レヴィン、マルセロ・マシャード、トシャ・アルヴェス プロデューサー:フェルナンド・メイレレス(『シティ・オブ・ゴッド』)、ハンク・レヴィン
音楽:EDSON X、BLACK GERO グラフィティアート:オス・ジェミオス 製作: Nike Production and Widen + Kennedy Entertainment 制作: O2 Films
配給:レントラックジャパン、キネティック、コムストック オーガニゼーション
宣伝協力:プチグラパブリッシング 協力:ナイキジャパン 後援:ブラジル大使館

原題: GiNGA The soul of brasilian football
2005年 / ビスタ / 78分43秒 / ブラジル / カラー / 35ミリ
Copyright 2005 by Nike Inc, All rights reserved.

映画『GiNGA』公式ブログ
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