公開が近づく映画、『DREAMGIRLS』の試写へ行きました。

最初から、最後まで後頭部に熱を感じ続けた2時間10分でした。

音楽の力がすごい。
アフリカン・アメリカンのパワーはすごい。
どうひっくり返ったって日本人にはできないこの音楽表現に、
大いに興奮したのでした。

オリジナルは、ダイア・ロス＆ザ・シュープリームスの
実話をヒントにしたミュージカル。
ガールズグループが、どんなふうにスターになってゆくのか。
女の子同士の仲違いはもちろん、当時の音楽業界の有り様や、
人種差別などその背景も非常に興味深い。

しかしこの映画の魅力はなにをおいてもビヨンセです。

彼女の美しさ、歌唱力、演技力、スター性、なにをとっても素晴らしかった。
ビヨンセ自身は、これが「女優としての本格的な第1作」だとし、
この作品には、「どこにもビヨンセはいない」と語ります。
１０ｋｇ減量してのぞんだという
ダイアナ・ロスに相当するディーナ・ジョーンズという役は、
確かに私たちが知っているビヨンセではありませんでした。

彼女が、公私共にパートナーである
カーティス（ジェイミー・フォックス）を見つめながら
レコーディングスタジオで歌うLISTENという曲は素晴らしかった。
胸に抱えてきた思いを、歌に託して伝えるその力は、
あまりにも大きかった。
これが音楽の力だと思いました。

オーディションテレビ番組『アメリカン・アイドル』出身の
ジェニファー・ハドソンが歌い上げるそのパワーも確かにすごかったけれど、
LISTENを歌うビヨンセはディーナそのものだったのです。
愛らしくて、美しくて、自らの強さを認識した女性としての成長が感じられる、
素晴らしい表情であり歌唱でした。


ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)
サントラ / / ソニーミュージックエンタテインメント







映画『ドリームガールズ』は、2月17日公開です。

毎月４～６枚のCDやDVDをご紹介しているこのblogですが、
本当に「いいっ！」と思えるものだけをちゃんとご紹介したいと思うほど、
その数枚を見つけるのは、正直言って簡単ではありません。

「好き嫌い」と「良い悪い」は異なりますから、
「好き」だけでなく「良い！」もご紹介しようと、
日々、いろんな音楽を聴くようにしています。

そこで先日、ある日本の女性シンガーの歌を聴きました。
FM横浜で担当しているtre-senという番組へ
ゲストで来てくださったことがきっかけです。

彼女の名前は、ARIA




FALLIN’
ARIA









関西出身の彼女は、幼いころから歌うのが好きで、家で歌っていたそうです。
あるとき、５分あげるから歌ってみたら？とDJに言われたのがきっかけで、
クラブで歌うようになったのだとか。
チャンスをものにしたその度胸、素敵です。

どちらかというとあまりクラブ系の音楽を好んで聞くほうではないのですが、
スピーカーから聞こえてきた彼女の歌声が、とてもいいんです。
セクシーで、でも媚がなくて、倍音もあってやわらかいんだけれど、太い。

そして、歌がいいんです。
音がちゃんと全部前にあって、丁寧で、ピッチも合っているから、
気持ちいいグルーブがある。
（あまりレコーディングでは声をいじらないようにしているそうです）

その上、リズム感もいい。
英語の発音もいい。

うわぁ。
こんな女性シンガーが日本にいたんだぁ！と私は驚きました。

ジャケットから、少しクールな大人っぽい方なのかしら？
と想像しましたが、実際にお会いしたARIAは、
関西弁ですこしゆっくりと話をする、かわいらしい方でした。

なぜそんなに歌がうまいのか？！その秘密を探ろうとしたのですが、
どうやら楽器として、高品質の骨格を持ち合わせた
natural　born　singerのようです。

ライブは、クラブを中心に出演しているそうですが、
私自身が夜型ではないため、早い時間のライブを希望しておきました。



ARIAが手に持っているのは、番組の企画で描いてもらったワインの絵です。
ワインにしては、焼酎ボトルのように、横太です、、、