12月17日(土) 里見真三さんのこと
2011年 12月 17日
fumi fumi sta~ti~on ♪ FB上に
すし店 すきやばし次郎さんのことが 映画になる という話があったので
それを受けて 以下 覚書です
そうそう 思い出した。
・・・この店とこの大旦那さんが いまのようになったのは、
おそらく
(幾人かの方も思っていらっしゃるかもしれない)、里見真三(さとみしんぞう)さんの、
この本 http://amzn.to/rDNOMl もきっかけのひとつだったのではないか。
私はそう思っている(この店が好きか否かは別問題)。
1997年発刊。かれこれ四半世紀前のこと。
不遜にも「やっぱり表紙は『里見スタイル』なんですね」なんて伝えてしまってた。
昭和の時代に、文春文庫から発刊されていた、ベスト・オブシリーズ。
あれを仕掛けたのも(まだ文春社員だった)里美(当時はご本名の内藤厚)さんで、
ベスト・オブ「丼」も「ラーメン」も、
表紙が、真上からのショットや、それの原寸大写真も掲載されていて、
当時はホントに度肝を抜かれたわけ。 http://amzn.to/uSrRYU
まだネットはおろか、ファクスやワープロがちらほら、という時代ですね。
加えて、多分「B級グルメ」なる言葉が浸透したきっかけもそのジャンルの確立も、
やはり 里見さんがからんでいらした この一連のシリーズもの
http://amzn.to/usWMSG
ではなかったかな、とも 素人ながら勝手に思ってる。
これらが発刊されていたのだって、いまから30年以上前のことなんだ
(ついでながら、このB級シリーズのなかに、築地場内の食事処も掲載されていて、
喫茶「愛養(あいよう)」のトースト切りなんてのは、
ヨメになる前にこの本で学習してて、
ヨメになったらこの店が小川家の親戚筋だと教わって・・)。
出会えたのは このころ(@玉川学園マスコミ会。氏は大学はK大)で、
原寸大の真上から丼ショット、当時文春社内では下品だと酷評されたんだ、
なんて話してくださいました。
個人的な話になるけれど、
自分の味覚レベルの方向性を後押ししてくれたのは、
そのころの 里見さんの一連の作品本だった、と、今思う。
だから築地に嫁いでも、愉しかったのだとも。
築地話もさせていただいたけれど、
それが2002年に、さっさと彼岸を渡っていってしまった。
毎月「文芸春秋」誌に、全国のお気に入りのすし店を連載してらして、
それが形として残っている、最後の作品であるかなあ。
「千秋」ができたのが04年なので、いらしていただくのは叶わなかった。
で、その里見さんの味覚センスを、
出会った当初から信頼、敬服していた根幹は 何だったのだろう。
当時は私はまだ20代で、思慮も浅く説明がつかなかったけれど、
ありがたいことに、こんな対談がありました。
http://www.1101.com/fujin-ido/141index.html
ネットさまさまですね。
「エロス」。 たぶんそうなのだと思う。
「人間最後は色気と食い気よ」は、築地の大旦那さんから、
さかなの目利きよりも 先に教わった物言いで、
じゃあホントの最期は どっっちが残るのよ、なんてことを
話題にもしているけれど、
ひょっとすると、そうじゃあないのかも。
両者が 芯の部分で融合していてこそ、
ヒトとして、ホントの最期の「口福」を体感できるのかもしれない・・。ちがうかな。
「粋」とは ☞ 気持ちや身なりのさっぱりとあか抜けていて、しかも色気をもっていること。
里見さんの味覚センスには 粋さがあった(偉そうにスミマセン)。
けれど思い起こすと、しみじみ・・。
ご著書「すきやばし次郎 旬を握る」(97年・文芸春秋)には、
握りの原寸大、肩観音開きでのマグロ切り身の原寸大、
店主との対談なども 掲載されています。
同じエロスでも、想像するに
たとえば篠山○信さんの(すしに限らず)食べ物ショットって、
どんななのでしょう。
里見さんの(対談ではなく)文章(の方)は、
男気のある、削ぎ落とされた「さっぱりとあか抜け」ている文章。
寿司とも合う。
私は、そう思う。
すし店 すきやばし次郎さんのことが 映画になる という話があったので
それを受けて 以下 覚書です
そうそう 思い出した。
・・・この店とこの大旦那さんが いまのようになったのは、
おそらく
(幾人かの方も思っていらっしゃるかもしれない)、里見真三(さとみしんぞう)さんの、
この本 http://amzn.to/rDNOMl もきっかけのひとつだったのではないか。
私はそう思っている(この店が好きか否かは別問題)。
1997年発刊。かれこれ四半世紀前のこと。
不遜にも「やっぱり表紙は『里見スタイル』なんですね」なんて伝えてしまってた。
昭和の時代に、文春文庫から発刊されていた、ベスト・オブシリーズ。
あれを仕掛けたのも(まだ文春社員だった)里美(当時はご本名の内藤厚)さんで、
ベスト・オブ「丼」も「ラーメン」も、
表紙が、真上からのショットや、それの原寸大写真も掲載されていて、
当時はホントに度肝を抜かれたわけ。 http://amzn.to/uSrRYU
まだネットはおろか、ファクスやワープロがちらほら、という時代ですね。
加えて、多分「B級グルメ」なる言葉が浸透したきっかけもそのジャンルの確立も、
やはり 里見さんがからんでいらした この一連のシリーズもの
http://amzn.to/usWMSG
ではなかったかな、とも 素人ながら勝手に思ってる。
これらが発刊されていたのだって、いまから30年以上前のことなんだ
(ついでながら、このB級シリーズのなかに、築地場内の食事処も掲載されていて、
喫茶「愛養(あいよう)」のトースト切りなんてのは、
ヨメになる前にこの本で学習してて、
ヨメになったらこの店が小川家の親戚筋だと教わって・・)。
出会えたのは このころ(@玉川学園マスコミ会。氏は大学はK大)で、
原寸大の真上から丼ショット、当時文春社内では下品だと酷評されたんだ、
なんて話してくださいました。
個人的な話になるけれど、
自分の味覚レベルの方向性を後押ししてくれたのは、
そのころの 里見さんの一連の作品本だった、と、今思う。
だから築地に嫁いでも、愉しかったのだとも。
築地話もさせていただいたけれど、
それが2002年に、さっさと彼岸を渡っていってしまった。
毎月「文芸春秋」誌に、全国のお気に入りのすし店を連載してらして、
それが形として残っている、最後の作品であるかなあ。
「千秋」ができたのが04年なので、いらしていただくのは叶わなかった。
で、その里見さんの味覚センスを、
出会った当初から信頼、敬服していた根幹は 何だったのだろう。
当時は私はまだ20代で、思慮も浅く説明がつかなかったけれど、
ありがたいことに、こんな対談がありました。
http://www.1101.com/fujin-ido/141index.html
ネットさまさまですね。
「エロス」。 たぶんそうなのだと思う。
「人間最後は色気と食い気よ」は、築地の大旦那さんから、
さかなの目利きよりも 先に教わった物言いで、
じゃあホントの最期は どっっちが残るのよ、なんてことを
話題にもしているけれど、
ひょっとすると、そうじゃあないのかも。
両者が 芯の部分で融合していてこそ、
ヒトとして、ホントの最期の「口福」を体感できるのかもしれない・・。ちがうかな。
「粋」とは ☞ 気持ちや身なりのさっぱりとあか抜けていて、しかも色気をもっていること。
里見さんの味覚センスには 粋さがあった(偉そうにスミマセン)。
けれど思い起こすと、しみじみ・・。
ご著書「すきやばし次郎 旬を握る」(97年・文芸春秋)には、
握りの原寸大、肩観音開きでのマグロ切り身の原寸大、
店主との対談なども 掲載されています。
同じエロスでも、想像するに
たとえば篠山○信さんの(すしに限らず)食べ物ショットって、
どんななのでしょう。
里見さんの(対談ではなく)文章(の方)は、
男気のある、削ぎ落とされた「さっぱりとあか抜け」ている文章。
寿司とも合う。
私は、そう思う。
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うぐいすもち(umuyasu)
at 2011-12-18 23:12
x
今、名古屋の中京テレビでPSという番組の中で、ブラックサンダーの製造工場のレポートやってます。愛知県の工場でブラックサンダー作ってるみたいで、原料から出来上がりまですべて見せてますねぇ
途中工程での味見もしてるけど、最終のチョコレートコーティング剃る前の状態が美味しそうでしたね
途中工程での味見もしてるけど、最終のチョコレートコーティング剃る前の状態が美味しそうでしたね
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shima411
at 2011-12-19 10:08
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文姉さん、またまたおはようございます^^
文姉さんのブログを読んでると、今まで自分の知らなかった事が勉強できるので為になりますね^^
正直、私自身はあまり食には興味が湧かないのですが だからこそ食に対して真剣に取り組んでいる方たちの考えなり思いを知る事が面白く楽しいですね^^なんてね。
だから文姉さんが話してくれる内容が私にとっては大事なことなんですよ~^0^
また色んなお話書いてくださいね、楽しみにしてま~す^^
機会が有ったらこの本読んでみたいです。
文姉さんのブログを読んでると、今まで自分の知らなかった事が勉強できるので為になりますね^^
正直、私自身はあまり食には興味が湧かないのですが だからこそ食に対して真剣に取り組んでいる方たちの考えなり思いを知る事が面白く楽しいですね^^なんてね。
だから文姉さんが話してくれる内容が私にとっては大事なことなんですよ~^0^
また色んなお話書いてくださいね、楽しみにしてま~す^^
機会が有ったらこの本読んでみたいです。
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アリテレ
at 2011-12-19 17:58
x
近況レポです。
師走はやっぱり走ります。ってことではないのですが昨日『神宮駅伝、3時間耐久レース』に出ました。
マラソンの聖地(ある意味)国立競技場をスタートゴールで1.4kmのコースをチーム(6人)でひたすら走りまくるという大会です。
記録は完走400チーム中77位なのでまずまずで、それよりもスタンドやテレビでは観てたけど、実際にピッチに立ってコースを走れるなんて夢にも思わなかったのでテンション上がりまくりでした。いい経験をさせてもらいました。
それと芝は、柔らかく深くまた弾力性もあり走りにくそうでした。ラグビーには怪我しないのでいいかもです。
以上最近遠洋漁業が多いアリテレのショートレポでした。
師走はやっぱり走ります。ってことではないのですが昨日『神宮駅伝、3時間耐久レース』に出ました。
マラソンの聖地(ある意味)国立競技場をスタートゴールで1.4kmのコースをチーム(6人)でひたすら走りまくるという大会です。
記録は完走400チーム中77位なのでまずまずで、それよりもスタンドやテレビでは観てたけど、実際にピッチに立ってコースを走れるなんて夢にも思わなかったのでテンション上がりまくりでした。いい経験をさせてもらいました。
それと芝は、柔らかく深くまた弾力性もあり走りにくそうでした。ラグビーには怪我しないのでいいかもです。
以上最近遠洋漁業が多いアリテレのショートレポでした。
by DJfumi
| 2011-12-17 19:23
| 築地魚河岸 裏ヨメコラム
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