2017年 01月 20日
ライフプランニング公式ブログ読者のみなさん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの坂本綾子です。
今年1月から、あるものが制度変更されました。あるものとは? 個人型確定拠出年金です。この加入者の範囲が広がりました。
確定拠出年金には企業型と個人型があり、企業型は勤務先で導入されれば原則入ることになります。一方、個人型は自分の意志で入ります。ただし、これまでは、自営業者や、勤務先に企業年金がない会社員が加入対象者でした。この1月からは、公務員や専業主婦なども入れるようになったのです。勤務先に企業型確定拠出年金がある人は勤務先により違ってきますが、それ以外の人は、ほとんどの人が利用できるようになりました。
昨年秋より、iDeCo(イデコ)という言葉をあちこちで見かけるようになり、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。加入者の範囲拡大を記念して、個人型確定拠出年金に付けられた愛称がiDeCo(イデコ)です。
老後資金を貯めるために投資をしようと思うなら、ぜひ活用したい制度ですが、利用する際のポイントが2つあります。
1つ目は、どれくらいの節税効果を得られるかを確認すること。①掛金の払込期間中の所得税と住民税、②運用益にかかる所得税と住民税、③受け取り時の所得税が優遇される仕組みになっています。
①は自分の所得税率がわかれば概算できます。収入がないか一定以下でそもそも所得税を払っていない主婦などは①の節税効果はありません。②は通常なら利益から20.315%引かれる税金が非課税に。最もわかりにくいのが③で、公的年金をどれくらいもらえるか、会社員なら退職給付がどうなっているか、また確定拠出年金の受取り方法により違ってきます。③については利用する金融機関に相談するか、FPなどにアドバイスを受けるのがおすすめです。
2つ目は、運用方針を決めること。iDeCo(イデコ)で利用できるのは、預金、保険、投資信託、3つのカテゴリーの金融商品です。中でも各金融機関が力を入れているのが投資信託の品揃えで、ここに特徴が表れます。投資信託は、投資先や運用方針により様々な種類がありますから、自分がどう運用するかを決めておかないと、なかなか選択できません。投資信託には信託報酬という手数料がかかるので、これも確認する必要があります。
こう書いてくると、敷居が高く感じる方もいることでしょう。しかし、習うより慣れろ。始めてみると、なるほどと分かってくることもあります。途中で掛金の額や金融商品の変更もできます。軌道修正も可能というわけです。
人間のタイプとして、考えてから走り始める人と、走りながら考える人に分類したりしますね。
iDeCoを利用した運用は、もちろん、よく考えてから走り始めた方がいいのですが、走り始めた後は何も考えなくていいわけではありません。むしろ、走りながら考え続けることが大事なような気がします。受け取りは原則60歳から。つまり若い人ほど、加入後の運用期間は長い。走りながら、ときどき考えていただければと思います。
ファイナンシャルプランナーの坂本綾子です。
今年1月から、あるものが制度変更されました。あるものとは? 個人型確定拠出年金です。この加入者の範囲が広がりました。
確定拠出年金には企業型と個人型があり、企業型は勤務先で導入されれば原則入ることになります。一方、個人型は自分の意志で入ります。ただし、これまでは、自営業者や、勤務先に企業年金がない会社員が加入対象者でした。この1月からは、公務員や専業主婦なども入れるようになったのです。勤務先に企業型確定拠出年金がある人は勤務先により違ってきますが、それ以外の人は、ほとんどの人が利用できるようになりました。
昨年秋より、iDeCo(イデコ)という言葉をあちこちで見かけるようになり、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。加入者の範囲拡大を記念して、個人型確定拠出年金に付けられた愛称がiDeCo(イデコ)です。
老後資金を貯めるために投資をしようと思うなら、ぜひ活用したい制度ですが、利用する際のポイントが2つあります。
1つ目は、どれくらいの節税効果を得られるかを確認すること。①掛金の払込期間中の所得税と住民税、②運用益にかかる所得税と住民税、③受け取り時の所得税が優遇される仕組みになっています。
①は自分の所得税率がわかれば概算できます。収入がないか一定以下でそもそも所得税を払っていない主婦などは①の節税効果はありません。②は通常なら利益から20.315%引かれる税金が非課税に。最もわかりにくいのが③で、公的年金をどれくらいもらえるか、会社員なら退職給付がどうなっているか、また確定拠出年金の受取り方法により違ってきます。③については利用する金融機関に相談するか、FPなどにアドバイスを受けるのがおすすめです。
2つ目は、運用方針を決めること。iDeCo(イデコ)で利用できるのは、預金、保険、投資信託、3つのカテゴリーの金融商品です。中でも各金融機関が力を入れているのが投資信託の品揃えで、ここに特徴が表れます。投資信託は、投資先や運用方針により様々な種類がありますから、自分がどう運用するかを決めておかないと、なかなか選択できません。投資信託には信託報酬という手数料がかかるので、これも確認する必要があります。
こう書いてくると、敷居が高く感じる方もいることでしょう。しかし、習うより慣れろ。始めてみると、なるほどと分かってくることもあります。途中で掛金の額や金融商品の変更もできます。軌道修正も可能というわけです。
人間のタイプとして、考えてから走り始める人と、走りながら考える人に分類したりしますね。
iDeCoを利用した運用は、もちろん、よく考えてから走り始めた方がいいのですが、走り始めた後は何も考えなくていいわけではありません。むしろ、走りながら考え続けることが大事なような気がします。受け取りは原則60歳から。つまり若い人ほど、加入後の運用期間は長い。走りながら、ときどき考えていただければと思います。
#
by lifeplaning
| 2017-01-20 23:51
| 坂本 綾子