2010年 02月 16日
入院のリスクに対する備えは大丈夫ですか?
ライフプランニングブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの瀬尾由美子です。
早いもので今日は2月16日。今日から確定申告が始まりましたね・・・。
確定申告については、平川すみこさんが5回シリーズで書いていますので参考になさってくださいね。
ところで、今日は医療保険についてお話したいと思います。
平成21年12月3日に厚生労働省が「平成20年(2008)患者調査の概況」を発表しています。
これは3年ごとに発表している統計ですが、この調査の概要によると、
「調査の目的は、病院及び診療所を利用する患者について、その傷病状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得ることも目的とするための調査である」と定義されています。
調査事項としては、性別、年齢、入院・外来の種別、受療(診断・治療、検査、管理等の医療・保健サービスを受けることの)の状況等となっています。
分かりやすく言うと、誰が、いつ、どんな病気で、どれくらい、どんな治療で、通院や入院をしたのかなどの調査と言うわけです。
その発表の中で、傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数という調査があります。
これについては、財団法人生命保険文化センターのホームページにもシンプルに掲載されています。
この調査によると、平均在院日数は35.6日。1番長いのは「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が543.4日。
「血管性及び詳細不明の認知症」が327.7日。「脳血管疾患」が104.7日となっています。
また、年齢別で見てみると、「0~14歳」は8.9日。「15~34歳」は13.0日、「35~64歳」は29.5日、「65歳以上」は47.7日。
65歳以上の中でも「70歳以上」は50.2日、「75歳以上」は54.2日となっています。
つまり平均すると約1ヵ月くらいの入院だけど、脳疾患や心の病気になると入院が長引いている。
また、年齢が高くなればなるほど入院日数が伸びているという現状が見えてきます。
私たちファイナンシャルプランナーは、保険の見直しについてもよくご相談をお受けします。
その中でも、「若い頃は貯蓄型の養老保険に加入していたけど、満期がきて満期金を受け取った後に、さらに新しい契約をしようとしたけれど、加入できなかったのでどうしたらいいですか?」と言うご相談もあります。
どういうことかと言うと、告知欄に「3ヵ月以内に通院したことがありますか」、とか「健康診断で指摘事項がありましたか」、などという質問事項があります。
告知義務と言うのがあって、嘘をついてはいけないので、正しい内容(病院に通院している状況など)を告知した結果、病気によっては入れない場合もあるのです。
(通院しているからと言って、全ての病気の方が加入できないわけではありませんので誤解のないように・・・)
統計で見ても分かるように、年齢が高くなるほど入院する確立も高くなるし、入院日数も長くなるので、皆さん心配になってこられるのですね・・・。
もちろん最近では、「引受け基準緩和型」の医療保険も出てきていますので、申し込んだ医療保険に加入できなかったからといって悲観することはないのです。
この以前は「引受け基準緩和型」の医療保険は40歳以上の方が対象というのがほとんどだったのですが、ある保険会社では30歳以上の方を対象とする引受け基準緩和型の保険も出てきています。
この保険の特徴は、告知事項が少ないことです。
「最近3ヵ月以内に入院や手術を勧められたことがありますか」、「過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術を受けたことがありますか」などの3つ(保険会社によっては5つ)の質問事項に答えることになります。
病気の種類によっては加入できない可能性もありますが、少なくとも病気しているから加入できないとは限らないわけです。
ただし、保険料は割高になります。既往症の方でも加入できるので、健康な方が加入できる保険よりは保険料が高い仕組みになっています。
「割高な保険料を支払って加入するよりは、貯蓄しておいて入院した場合は貯蓄の中から支払おう。そのために「自分専用の保険」として毎月積立をするぞ!」という考え方もありますよね・・・。
考え方は様々だと思います。どんなリスク(たとえば入院など)があるかを確認し、そのリスクに備えるために、保険を活用するか、貯蓄で対応するかときちんと考えることが重要だと思います。
皆さんもご自分が加入している生命保険証券をじっくりとみて、自分の考えに沿った内容になっているかどうか確認してみませんか?
ファイナンシャルプランナーの瀬尾由美子です。
早いもので今日は2月16日。今日から確定申告が始まりましたね・・・。
確定申告については、平川すみこさんが5回シリーズで書いていますので参考になさってくださいね。
ところで、今日は医療保険についてお話したいと思います。
平成21年12月3日に厚生労働省が「平成20年(2008)患者調査の概況」を発表しています。
これは3年ごとに発表している統計ですが、この調査の概要によると、
「調査の目的は、病院及び診療所を利用する患者について、その傷病状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得ることも目的とするための調査である」と定義されています。
調査事項としては、性別、年齢、入院・外来の種別、受療(診断・治療、検査、管理等の医療・保健サービスを受けることの)の状況等となっています。
分かりやすく言うと、誰が、いつ、どんな病気で、どれくらい、どんな治療で、通院や入院をしたのかなどの調査と言うわけです。
その発表の中で、傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数という調査があります。
これについては、財団法人生命保険文化センターのホームページにもシンプルに掲載されています。
この調査によると、平均在院日数は35.6日。1番長いのは「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が543.4日。
「血管性及び詳細不明の認知症」が327.7日。「脳血管疾患」が104.7日となっています。
また、年齢別で見てみると、「0~14歳」は8.9日。「15~34歳」は13.0日、「35~64歳」は29.5日、「65歳以上」は47.7日。
65歳以上の中でも「70歳以上」は50.2日、「75歳以上」は54.2日となっています。
つまり平均すると約1ヵ月くらいの入院だけど、脳疾患や心の病気になると入院が長引いている。
また、年齢が高くなればなるほど入院日数が伸びているという現状が見えてきます。
私たちファイナンシャルプランナーは、保険の見直しについてもよくご相談をお受けします。
その中でも、「若い頃は貯蓄型の養老保険に加入していたけど、満期がきて満期金を受け取った後に、さらに新しい契約をしようとしたけれど、加入できなかったのでどうしたらいいですか?」と言うご相談もあります。
どういうことかと言うと、告知欄に「3ヵ月以内に通院したことがありますか」、とか「健康診断で指摘事項がありましたか」、などという質問事項があります。
告知義務と言うのがあって、嘘をついてはいけないので、正しい内容(病院に通院している状況など)を告知した結果、病気によっては入れない場合もあるのです。
(通院しているからと言って、全ての病気の方が加入できないわけではありませんので誤解のないように・・・)
統計で見ても分かるように、年齢が高くなるほど入院する確立も高くなるし、入院日数も長くなるので、皆さん心配になってこられるのですね・・・。
もちろん最近では、「引受け基準緩和型」の医療保険も出てきていますので、申し込んだ医療保険に加入できなかったからといって悲観することはないのです。
この以前は「引受け基準緩和型」の医療保険は40歳以上の方が対象というのがほとんどだったのですが、ある保険会社では30歳以上の方を対象とする引受け基準緩和型の保険も出てきています。
この保険の特徴は、告知事項が少ないことです。
「最近3ヵ月以内に入院や手術を勧められたことがありますか」、「過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術を受けたことがありますか」などの3つ(保険会社によっては5つ)の質問事項に答えることになります。
病気の種類によっては加入できない可能性もありますが、少なくとも病気しているから加入できないとは限らないわけです。
ただし、保険料は割高になります。既往症の方でも加入できるので、健康な方が加入できる保険よりは保険料が高い仕組みになっています。
「割高な保険料を支払って加入するよりは、貯蓄しておいて入院した場合は貯蓄の中から支払おう。そのために「自分専用の保険」として毎月積立をするぞ!」という考え方もありますよね・・・。
考え方は様々だと思います。どんなリスク(たとえば入院など)があるかを確認し、そのリスクに備えるために、保険を活用するか、貯蓄で対応するかときちんと考えることが重要だと思います。
皆さんもご自分が加入している生命保険証券をじっくりとみて、自分の考えに沿った内容になっているかどうか確認してみませんか?
by lifeplaning
| 2010-02-16 12:08
| 瀬尾 由美子