2009年 12月 11日
ほんとはもっと買わなくちゃ!?~FP平川のつぶやき
ライフプランニングブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの平川すみこです。
お歳暮シーズンです。
お世話になった方へ1年の感謝を込めて送るお歳暮。
とはいえ、どこも厳しいおサイフ事情。
予算を切り詰めるため1件あたりの単価を下げたり、
贈り先を減らしたりという傾向が続いているようですね。
ところ変わってアメリカではクリスマス商戦の真っ最中。
個人消費の3分の1はこのクリスマスから年末に費やされると
いうくらいなので、小売業界にとってはまさに「書入れ時」。
ただし、今年も過去42年間で最悪だった2008年に引き続き
横ばいの見通しという予想が出ています。
消費低迷は景気回復の足枷となります。
景気が悪いから、消費が落ち込むのですが、
消費が活発でないと景気回復にはつながりません。
国の経済規模を見る指標に「GDP(国内総生産)」があります。
GDPは、1年間に生産されたモノやサービスの
付加価値(中間生産物を差し引いた部分)の総額です。
アメリカのGDPは約14.2兆ドルで、世界第1位。
世界全体の約20~25%を占める規模です。
このうち、アメリカでは個人消費が7割といわれていますので、
アメリカの個人の方々がサイフの紐を締めて買物をしなくなると
世界経済に大きなダメージがある、ということですね。
日本は世界第2位ですが、GDPは約4.91兆ドル。
このうち個人消費が占める割合は約6割となっています。
(GDPは、世界銀行 2008年世界各国のGDPランキングより)
景気回復のためには、実は私たちがせっせと買物をしたほうがいいわけです。
そこで、政府としても何とか国民に消費をしてもらおうと
定額給付金を支給したり、エコポイント制度を設けたり・・・
今般の補正予算では住宅購入にもエコポイントが導入されるとか。
でも、なかなかサイフの紐は緩みません。
というか、緩められないというのが本音ですよね。
(まあ、ときどきポロっと緩んでしまって、あ~シマッタと
後悔してさらに自粛・・・ということもあると思いますが)
将来どうなるかわからない状況では、
収入からたくさんのお金を消費に回すことができません。
(収入だって落ち込んでるし・・・)
将来に備えてもっと貯蓄をしなければ不安だ、と思ってしまうからです。
また、消費低迷でモノが売れないために、値下げが起こっています。
私たちにとっては、安く買えるようになって嬉しい面もありますが、
値下げは企業収益の悪化につながり、無理して値下げした企業が
破綻してしまう事態にも!!
つまり自分で自分の首を絞めているような状況に陥ってしまうのです。
値下げになったからって喜んでばかりもいられませんね~
(11月24日の江口さんのブログにも書かれていましたね)
もし、政府が本当に私たち国民に消費を促したいのであれば
小手先の給付や減額といった政策だけでなく、
将来的に安心して暮らせる国にするといった長期的なビジョンと
それに向けての具体的で実現性のある政策を打ち出してくれたほうが
いいのにな~と思いませんか?
いかにすれば不安を取り除き、個人の消費意欲が増すか。
国会議員や政策委員の中に、消費者心理やマーケティングの
専門家を加えてみるというのはどうでしょうね。
少しでも安心して欲しいものがもっと買えて
気持ちおおらかに暮らせるような環境に
来年以降はなって欲しいと切に願うばかりです。
ファイナンシャルプランナーの平川すみこです。
お歳暮シーズンです。
お世話になった方へ1年の感謝を込めて送るお歳暮。
とはいえ、どこも厳しいおサイフ事情。
予算を切り詰めるため1件あたりの単価を下げたり、
贈り先を減らしたりという傾向が続いているようですね。
ところ変わってアメリカではクリスマス商戦の真っ最中。
個人消費の3分の1はこのクリスマスから年末に費やされると
いうくらいなので、小売業界にとってはまさに「書入れ時」。
ただし、今年も過去42年間で最悪だった2008年に引き続き
横ばいの見通しという予想が出ています。
消費低迷は景気回復の足枷となります。
景気が悪いから、消費が落ち込むのですが、
消費が活発でないと景気回復にはつながりません。
国の経済規模を見る指標に「GDP(国内総生産)」があります。
GDPは、1年間に生産されたモノやサービスの
付加価値(中間生産物を差し引いた部分)の総額です。
アメリカのGDPは約14.2兆ドルで、世界第1位。
世界全体の約20~25%を占める規模です。
このうち、アメリカでは個人消費が7割といわれていますので、
アメリカの個人の方々がサイフの紐を締めて買物をしなくなると
世界経済に大きなダメージがある、ということですね。
日本は世界第2位ですが、GDPは約4.91兆ドル。
このうち個人消費が占める割合は約6割となっています。
(GDPは、世界銀行 2008年世界各国のGDPランキングより)
景気回復のためには、実は私たちがせっせと買物をしたほうがいいわけです。
そこで、政府としても何とか国民に消費をしてもらおうと
定額給付金を支給したり、エコポイント制度を設けたり・・・
今般の補正予算では住宅購入にもエコポイントが導入されるとか。
でも、なかなかサイフの紐は緩みません。
というか、緩められないというのが本音ですよね。
(まあ、ときどきポロっと緩んでしまって、あ~シマッタと
後悔してさらに自粛・・・ということもあると思いますが)
将来どうなるかわからない状況では、
収入からたくさんのお金を消費に回すことができません。
(収入だって落ち込んでるし・・・)
将来に備えてもっと貯蓄をしなければ不安だ、と思ってしまうからです。
また、消費低迷でモノが売れないために、値下げが起こっています。
私たちにとっては、安く買えるようになって嬉しい面もありますが、
値下げは企業収益の悪化につながり、無理して値下げした企業が
破綻してしまう事態にも!!
つまり自分で自分の首を絞めているような状況に陥ってしまうのです。
値下げになったからって喜んでばかりもいられませんね~
(11月24日の江口さんのブログにも書かれていましたね)
もし、政府が本当に私たち国民に消費を促したいのであれば
小手先の給付や減額といった政策だけでなく、
将来的に安心して暮らせる国にするといった長期的なビジョンと
それに向けての具体的で実現性のある政策を打ち出してくれたほうが
いいのにな~と思いませんか?
いかにすれば不安を取り除き、個人の消費意欲が増すか。
国会議員や政策委員の中に、消費者心理やマーケティングの
専門家を加えてみるというのはどうでしょうね。
少しでも安心して欲しいものがもっと買えて
気持ちおおらかに暮らせるような環境に
来年以降はなって欲しいと切に願うばかりです。
by lifeplaning
| 2009-12-11 12:00
| 平川 すみこ