2009年 07月 26日
セカンドライフのリスクについて⑪~老人保健施設
ライフプランブログの皆さんこんにちは!
ファイナンシャルプランナーの中村真佐子です!
九州地方の豪雨はすごいですね。
被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。
そして平川さんも大変でしたね!
このようなときでもあわてず、時間を有効に使われているところはさすがです!
さて今回は、「老人保健施設」についてみてきたいと思います。
介護保険の施設サービスが受けられる施設は、前回ご紹介した「特別養護老人ホーム」
の今回の「老人保健施設」そして「療養型病床」の3つです。
どの施設も症状によって、入所する施設が違います。
前回みてきましたように「特別養護老人ホーム」は、主に介護度が重度の方になりますが、
「老人保健施設」は、病状が安定してはいるものの、介護や医療・リハビリが必要な方を対象とした施設です。要介護認定1~5のかたで、要支援の方は入所できません。
基本的には、病院からの退院後リハビリすることにより、心身の機能を回復し、在宅で生活できるようにするのが目的の施設です。
ですから、3か月をめどに、見直しを求められることもあります。
しかし、介護保険制度の施設サービスを受けられるようになってからは、家庭から老人保健施設に入所する方も増えてきています。
今年度からは、認知症の方も「認知症短期集中リハビリ」として受け入れるようになりました。これは入所から3カ月以内の利用等の条件があります。
施設内容と日常スケジュール
居室は4人部屋が基本です。個室もありますが、費用が高くなります。
他に、食堂、浴室、レクレーション室、機能訓練室などがあります。
1日のスケジュールは、午前と午後にリハビリの時間があります。
その合間にレクレーションや季節のイベントなどがあります。
レクレーションは機能回復につながる体操やゲームなどを行っています。
また施設によっては、機能回復に陶芸や手芸・音楽など利用するなど工夫を凝らしています。
費用負担や軽減措置は、前回の「特別養護老人ホーム」同じですが、「特別養護老人ホーム」よりは、若干高めで、施設によって、また部屋のタイプによってことなりますがおおむね
8万円~9万円の自己負担となります。
平成22年に療養型病床の廃止が決定していて、この老人保健施設が受け皿になると言われていますが、最近の報道では、なかなかそれが進んでいないというものでした。
それはこの施設が医師や看護婦が療養型病床よりも少ないということもあり、受け入れが難しいケースが多々あるようです。
また、「自宅へ帰す」のが目的であるため、入所期間が3か月をめどとされています。しかし機能回復がうまくいかず、介護の必要な人を期間が過ぎたからといって退所させることはできす、長期入所の方も少なくありません。「老人保健施設」にも多様な問題があるようです。
国の介護制度がよく変わります。本当に介護される方、介護する方の身になっているのか疑問の声が多く、介護施設サービスが機能しなくなってくると弱い人たちにしわ寄せが来ます。
これから高齢者が増えると介護する人も当然増えてきます。
収入が多い少ないにかかわらず、充分なケアが受けられる体制をつくってほしいと思います。
次回は、その他の施設「介護付きケアハウス」「グループホーム」「介護付き有料老人ホーム」についてまとめてみていきます。
by lifeplaning
| 2009-07-26 09:20
| 當舎 緑