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2016年 08月 19日

公的年金の底力とは?

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの坂本綾子です。

特に40歳以下の若い世代の方の中には、公的年金に不安や不満を持っている人が多いようです。将来ちゃんともらえるのだろうか? 今のお年寄りに比べると自分たちの受取額は少なくなってしまう…。

私は公的年金に助けられ、そのおかげで今があるようなものなで、今回は公的年金について取り上げたいと思います。

私と母にとって、大きな助けとなったのは遺族年金です。公的年金には、65歳からもらえる老齢年金のほかに、遺族に給付される遺族年金と、障害者になったときにもらえる障害年金があります。

私が高校3年生に進級したばかりの4月末のこと、父はガンで突然、亡くなりました。具合が悪いと言って入院してから亡くなるまで、わずか1か月。親子3人の平穏な暮らしは、あっけなく壊れてしまいました。

にもかかわらず、大学に進学することができたのは、いくばくかの蓄えと、遺族年金があったからです。それまで専業主婦だった母はパートに出て働きましたが、遺族年金がなければ、その後の生活は成り立たなかったでしょう。

母に言われて、手続きのために生まれて初めて社会保険事務所に行きました。途中で道に迷い、心細さから泣きたくなったことを今も思い出します。

ずっと専業主婦だった母自身の年金はわずかで、今も母の生活を支えているのは父の遺族年金です。

万一の時に頼りになるのが保険。公的年金は、老後の生活資金のほか、遺族年金や障害年金の給付により保険の役割も果たします。

公的年金制度は社会に欠かせないセイフティネットであり、少子高齢社会において存続させていくには、老後にもらえる年金の給付水準がある程度下がることは、仕方がないと考えます。もちろん、上手に運用して無駄なく給付してほしい。情報開示をしっかりしてほしいものです。これまでも、様々な制度変更が行われましたが、今後も変更があるでしょう。加入者はしっかり見ていく必要があります。

公的年金はもちろんのこと、公的な制度をよく知り、利用できるものは利用する。これは生活を守るために大事なことですし、行政の側に、どういった制度が求められ、需要があるかを知らせることにもなります。

その上で、貯蓄や投資などの自助努力を行うということですね。

不安や不満を口にする人ほど、聞いてみると、仕組みをよくわかっていないケースも多いので、ぜひ一度、どんなときにどんな給付が受けられるか、確認してほしいと思います。
by lifeplaning | 2016-08-19 22:14 | 坂本 綾子
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