2015年 09月 14日
「4つの分散」のすすめ 投資の基本
Exciteブログの読者の皆さま、こんにちは。
シンガポール在住 マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの 永柄正智(ながえまさとも)です。
8月の上旬以降、中国経済の先行き不安やアメリカの利上げ観測などを発信元とする株式相場の混乱が続いています。まさにジェットコースターのような値動きに、NISAなどで投資を始められばかりの方は少々嫌気がさしているかもしれませんね。
しかしこのような環境下だからこそ、投資の基本といわれる「分散投資」の考え方を再度確認しておくことが大切だと思います。
投資の「リスク」をコントロールするためには、以下の4つの分散が有効とされています。
①「資産の分散」
国内外の株式や債券などに分散して投資することでリスクを分散させることが可能です。例えば、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用の基本として定めているポートフォリオでは、国内債券35%、国内株式25%、海外債券15%、海外株式25%としています。
②「通貨の分散」
アベノミクス以降の円安によって、円だけで資産を保有していた場合には実質的に資産の価値が目減りしたことになります。保有する通貨を分散することも資産を守ることには有効な手段になります。
③「投資対象国の分散」
先進国や新興国、アメリカやヨーロッパ、アジアなど投資対象国を分散させることで地政学リスクを分散することが出来ます。
④「時間の分散」
ドルコスト平均法など、資産を一括で投資するのではなく、投資機会を分散させることで、今回のような急落した局面を投資機会のチャンスに変えることも可能になります。
以上「4つの分散」によって、投資のリスクはある程度のコントロールが可能だと思います。大切なお金を投資によって失うことになれば、そもそも投資をする意味がありません。過度なリスクを避けつつ、賢い分散投資を心がけたいものです。
FP TAKE OFF のホームページはこちら