2015年 03月 27日
介護保険サービスは、お住まいの地域により異なる!
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの岡本典子です。
要介護・要支援認定者は600万人を超え
介護保険サービスの利用も増加しています。
介護保険の保険者は市区町村です。
住んでいるところにより、介護保険料の支払額が異なり
利用できる介護保険サービスの種類や、利用料金も異なります。
4月の介護保険改正により、要支援者の訪問介護と通所介護
(デイサービス)は各市区町村に移行されることになります。
その地域に即したサービスの展開が期待できる反面
財政が苦しい市区町村では切り捨てられるのではないか
という懸念も出ています。
さて、先日参加したイベントで、とても感動したことをお伝えします。
≪重度歩行障害者でも駆動できる、『魔法の足こぎ車イス』≫
のすばらしさです。
本体は黒主体ですが、支柱部分はビビッドなイエローかレッドで
何ともキュート。
そして、一般の車イスより小ぶりで、軽く、操作が簡単。
マヒなどによる重度の歩行障害で歩くことを諦めていた人が
足こぎ車イスに乗ると、反射機能により、自然と足が動きペダルを踏みだす。
リハビリ訓練の一環としてだけではなく、作業療法の一環として
レクリエーション、スポーツ、そして、日常生活内での応用も可能
となっているという、衝撃的な映像でした。
実際その場にいた人が試乗してみると、操作は簡単そう。
(残念ながらスタート着用の私は座ってみただけでした)
左手でグリップを握って方向を操作し、直進、回転も自在。
ホント、夢の車イス、『魔法の足こぎ車イス』であることを実感しました。
ずっと以前、母の頑丈な車イスを押していた時の操作のしにくさ、
特に回転、角を曲がるときの、自由に動かせないあのもどかしさが
脳裏に甦ってきました。
そんなものは吹き飛ばす、この車イスの快適さには脱帽でした。
『魔法の足こぎ車イス』は30万円ちょっと。
これを高いと考えるか、安いと考えるかは、それぞれの考え方次第ですが
この目で確認した私は、「決して高くはない!」と思いました。
それが、レンタルでは15,000円/月。
ところが、介護保険の適応を受けられれば1割負担となり
1,500円/月で使えます。
適応となる市区町村と、適合とならない市区町村があるそうなのです。
保険者である各市区町村の見解が分かれるところですが
日本中の重度歩行障害の方々に
「もう一度自分の足で、行きたい場所へ、逢いたい人に逢いに行ける!」
この感動を味わってほしいと思います。