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2015年 01月 23日

『無届け介護ハウス急増」

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの岡本典子です。

皆さん、19日(日)のNHKニュース7「無届け介護ハウス急増」をご覧になりましたか?
狭い部屋に複数の高齢者が入居している映像が印象的で、2009年に起きた、
群馬県渋川市の『静養ホームたまゆら』の火災で10名の方々が亡くなられた
事件を思い起こしました。

「有料老人ホーム」は開設にあたり『有料老人ホーム設置運営標準指導指針』
(ガイドライン)に基づいて事前協議を行い、都道府県知事に届出を行うことが
義務づけられています。
そして、運営に関しても、立入検査を含む厳しい指導監査が行われているため、
一定の水準が保たれています。

それに対し、「無届施設」では、どんなサービスが行われているのか、
ガイドラインで定められた個室などの居住環境や防火設備などの安全対策は
十分できているか、人権が守られているか、
そのあたりがわからないのが問題です。

これまでに多くの高齢者施設を見学させて戴いてきましたが、
無届のところもありました。
でもその施設は特に低料金で劣悪というのではなかったと記憶しています。
見学させて戴けたくらいですから。

大事なことは、自分や家族が見学し、確認することだと思います。

しかし、高齢で、要介護状態となり、一人暮らしはもはや困難。
かといって、特養には入れない、高額な介護施設にも入れない。
こういった自分に合うすまい選びはもはやできない~状況の方が
たくさんいらっしゃるということなのでしょう。

国は「施設から在宅へ」「地域包括ケアシステム」という方向性を
示してきています。
とはいえ、現実は核家族化・長寿化のなか、
自宅ではどうにもならなくなった、行き場のない高齢弱者が
安心してくらせる「終のすみか作り」も並行して
考えていかなければならないのです。
わかってはいるけど、簡単ではない。

このことが改めて浮き彫りにされた、心に重い番組でした。
by lifeplaning | 2015-01-23 00:00 | 岡本 典子
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