2014年 12月 26日
2015年4月、介護保険制度が改正されます
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの岡本典子です。
いよいよ2014年もあとわずかとなりました。
今年は『後悔しない 高齢者施設・住宅の選び方』を初出版するなど
画期的な年でした。
来たる2015年4月には介護保険制度の改正があります。
2000年にはじまった介護保険制度は15年経過し、
利用者が256万人から581万人(2013年度)へと2.3倍に増加、
総費用も3.6兆円から9.4兆円(同じく2013年度)に膨張しました。
少子高齢化の下、介護保険財政はひっ迫し、
いよいよ給付が縮小され、介護サービス利用の一部が抑制されます。
要介護認定自体も厳しくなってきていますが、
要支援者の6割が利用している訪問介護、通所サービスの利用を
市区町村の地域支援事業(新たに再編成される総合事業)に移管。
特養の入所要件も、要介護1から要介護3以上にとバーが上げられます。
また、8月からは上位2割程度の高所得者においては、
介護サービス利用の自己負担額が1割から2割に上がり、
反面、低所得者の介護保険料は軽減されます。
いってみれば、
・介護保険サービスの利用は、重度者中心にという『選択と集中』
・介護サービス利用料・保険料は、払える人にはもっと支払って
もらおうという『費用負担の公平化』
の方向性がはっきりと打ち出された、大きな切り替えの年を迎えるのです。
4月のブログで『サ高住』について書きましたが、
だんだん要介護者の入居が増え、
介護サービス利用者が増えてきています。
特養や有料老人ホームで適応されている『住所地特例』が、
来年4月から、サ高住においても適用されることになりました。
これに関しては、少々ややこしい問題もあるので、
また次回以降でふれていきたいと思います。
それでは、皆様、よいお年をお迎えください。