2014年 02月 28日
歳の差カップルのライフプランニング
ファイナンシャルプランナーの川崎由華です。
私は昨年、『マイアドバイザー』というファイナンシャルプランナーなどの専門家ネットワークのホームページの中で、歳の差カップルのライフプランニングについて、12回の連載コラムを執筆しました。
歳の差カップルというと、夫が年上でも、妻が年上でも、どちらのケースも指しますが、ライフプランニングを考えていく時には、どちらが年上であるのか、どちらがどのように収入を得ているのかが非常に大事なポイントになります。
例えば、老後のライフプランを立てる上でカギになる年金制度についてみてみましょう。
夫が10歳年上で会社員、妻が専業主婦であり、夫の給与収入が生活の糧だったとします。
夫が60歳で退職した時には、女性は50歳。
妻は夫が退職した時点で国民年金第3号の立場ではなくなるため、将来的に国民年金を満額もらおうとすると、60歳までは国民年金第1号として、自身で保険料を払い続けなければなりません。
また夫が65歳になって老齢年金が受給できるようになった際には、妻自身が老齢年金を受給できる65歳になるまでの10年間、加給年金という形で家族手当が受け取れます。
逆に、妻が10歳年上で専業主婦、夫が会社員だった場合には、妻は国民年金第3号の立場で60歳を迎えるため、自身で保険料を払い込む期間はありません。
そして65歳になったら自身の老齢年金を受け取ります。
夫は65歳になり老齢年金を受け取りますが、妻が65歳になっているので加給年金をもらうことはできません。
このように、老齢年金の制度には、夫と妻に歳の差があればあるほど関わってくることがありますし、その他、生命保険加入を見直す時、住宅ローンを組む時など、歳の差カップルならではのプランを考えていくことになります。
その際には、お互いの意識や生き方を大切にしながら、長期的な目線で考えていけるといいですね。
よろしかったらこちらの連載コラムを参考にしてくだされば嬉しいです。