2014年 02月 27日
国民年金基金のニュースについて(後編)
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
前回に引き続き「国民年金基金」について書いていきます。
今回は、国民年金基金とGPIFそれぞれの収益率をみていきます。
国民年金基金連合会(以下:連合会)の平成20年~24年までの
運用状況(収益率)とGPIFの収益率は、以下のとおりです。
ちなみに、平成20年は、リーマンショック(9/15)があった100年に
一度の金融危機があった年になります。
平成20年 連動会/ -20.49% GPIF/ -6.86%
平成21年 18.99% 7.74%
平成22年 -1.84% -0.26%
平成23年 2.58% 2.17%
平成24年 18.38% 9.56%
前回みてきました、両者の資産構成割合の違いにより、連合会の
変動幅(リスク)が大きいことがわかります。
また、GPIFは、平成13年度から平成24年度までの平均収益率を
HP上で公開していますが、連合会は、平成20年以降の資産運用
結果からは、単年度の収益率のみの発表になっています。平成19
年度以前の資産運用結果の発表では、過去10年間の年度毎の運
用実績を発表していました。
GPIFのように数年間の平均収益率の発表がないと、今年の4月以
降に新規加入を検討する上で「予定利率1.5%」が投資対象として
魅力があるのかどうか、判断に困るかと思います。