2013年 09月 20日
チェック!分譲マンションの修繕積立金
ファイナンシャルプランナーの川崎由華です。
土曜日の朝刊に入るマンションのチラシを見るのが好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この間取りは自分の理想だなと思ったり、最新の設備に魅かれたり…マンションのチラシは必ず綺麗な外観とモデルルームの写真を大きく取り入れ、人の目を引くように作られていますね。
しかし、マンションの購入にあたり大切な情報は、読むのが億劫になるくらいの小さな字でチラシの中に詰め込むように書かれた部分に、ほとんどが集約されています。
この小さな文字部分には、購入後に毎月の支出に関わってくる「管理費」「修繕積立金」「駐車場代・駐輪場代」についての情報も記載されていますね。
管理費、修繕積立金というのは、一般的に所有する住戸の専有面積の大きさ、簡単に言えばその人が自分のものとして住める場所の大きさに応じて設定されています。
つまり、物件価格が値下がりし、マンション内で当初想定していたよりも専有面積が大きい住居を購入できるとなった場合には、この先の管理費や修繕積立金の負担が増えることを忘れてはなりません。
また、マンションのチラシを比較すると、修繕積立金の価格の違いに気付くでしょう。
修繕積立金の設定は、国土交通省が定めたガイドラインにより、そのマンションに適した価格が設定されているものの、毎月の負担が少ないと安心させるという販売戦略から、毎月の修繕積立金の額を低めに設定する傾向もあります。
決して安いから良いというわけではなく、修繕積立金不足が原因で、想定外の値上げや一時的な支出が必要となるケースが多いのが実情です。
現在、日本に存在する分譲マンションは約600万戸に達していますが、このうち1回目の大規模修繕工事の目安となる築12年を経過したマンションは400戸を超えるそうです。
新築でいくら素敵なマンションであろうとも、月日と共に必ず劣化や不具合は起こり、大規模修繕工事を避けて通ることはできません。
その時期になって、慌てることのないように、修繕積立金の負担の設定方法について確認してみることが大切です。