Woman.excite Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ

2013年 08月 26日

年金改正いろいろ5

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャル・プランナーの田中尚実です。

引き続き、昨年成立した公的年金の諸々の改正についてです。

被用者年金の一元化

公的年金制度は1階部分に全国民共通の国民年金(基礎年金)があり、
会社員の方には厚生年金、公務員や私立学校教職員の方には共済年金という
2階部分の上乗せがあります。
共済年金には、更に3階部分にあたる職域相当部分というものもあります。

現在、厚生年金と共済年金を比べると、保険料負担の面、給付の面、
いずれにおいても共済年金の方が有利な制度となっています。
例えば、厚生年金の遺族給付は、先順位者が失権するとそれで終わりですが、
共済年金の場合は、先順位者が失権した場合は次順位者に支給される等の
違いがあります。
このような両制度の格差を是正するという観点から一元化することとなりました。

一元化するにあたっての主なポイントは以下の通りです。

・厚生年金に公務員及び私学教職員も加入することとし、2階部分の年金は
 厚生年金に統一する。
・共済年金と厚生年金の制度的な差異については、原則として厚生年金に揃えて
 解消する。
・共済年金の保険料を引き上げ、厚生年金の保険料率に統一する
 (毎年徐々に引き上げ、厚生年金は平成29年、公務員は平成30年、
  私学教職員は平成39年に18.3%で統一)。
・厚生年金事業の実施に当たっては、効率的な事務処理を行う観点から、
 共済組合や私学事業団を活用する。
・共済年金の3階部分(職域部分)は廃し、廃止後の新たな年金については、
 別に法律で定める。

平成27年10月1日施行となります。
by lifeplaning | 2013-08-26 12:20 | 田中 尚実
Copyright c 1997-2009 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.