2013年 06月 04日
その保障のウリはホントに必要なの?
ファイナンシャルプランナーのキムラミキです。
ふと、近くにあった民間医療保険のパンフレットに目をやると、
精神疾患に罹患した場合に、保障が拡大する内容が記載されていました。
厚生労働省が発表した
平成23年度患者調査によると精神疾患での平均入院日数は300日を超えます。
この数値だけみると、どれだけ医療費がかかるのだろうかと心配になりますよね。
でも、その根拠は???
精神疾患の内訳を見てみると、
精神疾患が主原因というよりも、家庭環境等の外的要因(看る人がいない等)が
入院の主原因となっているように、私には読み取れました。
(※ここでは、詳しくは述べませんが、関心があれば患者調査のデータをご覧ください。)
家庭環境等の外的要因による入院を除けば、
一般的には、通院による治療を行っていくことの方がケースとしては多いと
推測されるとはいえ、通院にだって治療費はかかるもの。
誰にだって、精神疾患に罹患するリスクがありますから、
知恵として知っておきたい制度が、自立支援医療と言う制度。
これはうつ病を含む精神疾患の通院治療費を公費で負担してくれるというものです。
この制度に申請を行うことで、
通院費だけではなく薬代なども原則1割の負担で治療を受けることができます。
また、1カ月当たりの自己負担上限額(所得により異なる)も決められています。
ただし、この制度は入院の場合には適用されません。
てことは・・・???判断はご自身で!
不安をかきたてられるCMやパンフレットの訴求内容について、
実際のところはどうなんだろう?と素朴な疑問を持ち、確認した上で、
自分にとって必要か否か判断していくことって、大切なことだと思いますよ。