2013年 05月 02日
不確実性から考える住宅ローン金利
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
金融分野の不確実性とは「リスク」のことを指します。
住宅ローンに関連する不確実性(リスク)は、将来の金利動向になります。
「フラット35」のように全期間固定金利のローンでは、将来の金利変動のリスク
を貸し手が負います。その分、金利は高めになります。
戸建やマンションのチラシに書かれている月々の返済額の金額は、3年固定の
住宅ローンで計算されています。
返済期間35年のローンの場合で考えると、当初の3年間の金利変動は貸し手
(銀行等)がリスクを負い、残りの期間については借り手側がリスクを負います。
借り手が確実性(固定金利)の期間を長くするほど、貸し手の金利変動リスクを
負う期間も長くなりますので、その分のリスク負担の担保としてローン金利は高く
なります。
今回は、住宅ローンを例の取り、不確実性(リスク)とそれを軽減するコスト(金利
負担)との関係をみてきました。