2012年 12月 24日
改正高齢者雇用安定法1
ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。
60歳定年後も希望者全員を65歳まで雇用することを企業に義務づける
高齢者雇用安定法の改正が今年の8月に成立し、
来年4月から施行されることになりました。
これに絡んだニュースが最近よく報道されるのでご存知の方も多いと思います。
現在も、高齢者雇用安定法により、60歳以降も社員が働き続けられるように、
定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の定めの廃止、のいずれかの措置を
講じねばならないとされています。
では、改正により一体何が変わったのでしょうか?
60歳以降も社員が働き続けられるような制度を作らねばならない、
とされながらも、これまでは、労使協定により選定基準を定めれば、
その基準に達しない人の雇用は断ることができるようになっていました。
ところが、今回の改正では、対象者を限定することは認められず、原則
希望する人は全員継続雇用の対象とすること、と義務づけられました。
また、高齢者雇用の確保措置義務に関する勧告に従わない企業は、
その企業名を公表されることになりました。
60歳以降の継続雇用をここまで厳しく企業に義務づけた背景の一つには、
少子高齢化があげられます。
日本は少子高齢化の急速な進行により、今後、労働力人口の減少が見込まれます。
このような中、経済の活力を維持していくためには、若者、女性、高年齢者など、
働くことができる全ての人が社会を支える「全員参加型社会」の実現が求められます。
とりわけ高年齢者についても、その能力の有効活用が重要な課題なのですが、
なかなか働く場がない、というのが現実です。
そこで、健康で、意欲と能力がある限り、年齢にかかわりなく働き続けることが
できるよう法整備が必要だったのです。
改正の背景の二つ目として、公的年金の支給開始年齢の引き上げがあります。
会社員や公務員の人は、現在、公的年金の一部を60歳から受け取る事ができます。
ところが、支給開始年齢は、生年月日によって段階的に引き上げられることに
なっており、やがて65歳に統一されます。
つまり、今後は、もし60歳で定年退職したとするならば、お給料も年金も受け
取れない無収入期間が、最大で5年間生じてしまう人が出てしまうのです。
そこで、企業に65歳までの雇用を義務づけ、お給料も年金も受け取れない人が
増えるのを防ぐ狙いがあるのです。
ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。
60歳定年後も希望者全員を65歳まで雇用することを企業に義務づける
高齢者雇用安定法の改正が今年の8月に成立し、
来年4月から施行されることになりました。
これに絡んだニュースが最近よく報道されるのでご存知の方も多いと思います。
現在も、高齢者雇用安定法により、60歳以降も社員が働き続けられるように、
定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年の定めの廃止、のいずれかの措置を
講じねばならないとされています。
では、改正により一体何が変わったのでしょうか?
60歳以降も社員が働き続けられるような制度を作らねばならない、
とされながらも、これまでは、労使協定により選定基準を定めれば、
その基準に達しない人の雇用は断ることができるようになっていました。
ところが、今回の改正では、対象者を限定することは認められず、原則
希望する人は全員継続雇用の対象とすること、と義務づけられました。
また、高齢者雇用の確保措置義務に関する勧告に従わない企業は、
その企業名を公表されることになりました。
60歳以降の継続雇用をここまで厳しく企業に義務づけた背景の一つには、
少子高齢化があげられます。
日本は少子高齢化の急速な進行により、今後、労働力人口の減少が見込まれます。
このような中、経済の活力を維持していくためには、若者、女性、高年齢者など、
働くことができる全ての人が社会を支える「全員参加型社会」の実現が求められます。
とりわけ高年齢者についても、その能力の有効活用が重要な課題なのですが、
なかなか働く場がない、というのが現実です。
そこで、健康で、意欲と能力がある限り、年齢にかかわりなく働き続けることが
できるよう法整備が必要だったのです。
改正の背景の二つ目として、公的年金の支給開始年齢の引き上げがあります。
会社員や公務員の人は、現在、公的年金の一部を60歳から受け取る事ができます。
ところが、支給開始年齢は、生年月日によって段階的に引き上げられることに
なっており、やがて65歳に統一されます。
つまり、今後は、もし60歳で定年退職したとするならば、お給料も年金も受け
取れない無収入期間が、最大で5年間生じてしまう人が出てしまうのです。
そこで、企業に65歳までの雇用を義務づけ、お給料も年金も受け取れない人が
増えるのを防ぐ狙いがあるのです。
by lifeplaning
| 2012-12-24 12:00
| 田中 尚実