2012年 12月 20日
キャッシュ・フロー表 支出の把握(4)
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
先週は、住宅ローンの見直し方法として「繰上げ返済」について説明を
させていただきました。今週は、「借換え」について説明をしていきます。
「借換え」は現在の高金利のローンを低金利のローンに借り換えること
により、利子の支払いを減らすための方法です。「借換え」も「繰上げ返
済」と同じく支払う利子を減らすことを目的に行う見直しになります。
異なる点は、現在ローンを返済している金融機関とは、別の金融機関
と新たにローン契約を結ぶ点です。
ですから、ローンを借り換える段階で、収入面や他のローンの負債、持
ち家の担保価値等を審査されることになります。「繰上げ返済」のように
ローンを組んでいる金融機関の「最低限の繰上げ返済額や手数料」だけ
を考えて実行できるものではありません。
また、印紙税、抵当権の抹消と新規設定、司法書士手数料などが諸費
用として掛かります。上記の費用負担も考慮して、「借換え」の有利・不利
を判断することになります。
一般的には、
1.新規融資との金利差が1%以上。
2.ローンの残り期間10年以上。
3.ローン残高500万円以上。
が、借換えの効果が期待できる目安と言われています。
以上、「繰上げ返済」との違いを中心に「借換え」について説明をさせて
いただきました。
住宅ローンは期間の長いものになります、将来のライフイベントとの兼ね
合いや、貯蓄とローンのバランスを考えた慎重な対処が必要です。
追伸:札幌は、早々と歩道と車道の間に雪の壁が出来てしましました。
冬は始まったばかり、3月末までは長い道のりです。