2012年 11月 07日
晩婚晩産化…女性より男性の年齢がカギ!
ファイナンシャルプランナーの川崎由華です。
先週は、民間の保険が不妊治療にも適応される方向で検討されることとなったニュースをご紹介し、経済的な理由で不妊治療を断念せざるを得ないと考える方にとっては、朗報かもしれないことをお伝えしました。
不妊治療の患者数が増えている大きな理由として、晩婚晩産化していることが挙げられますが、実際、初婚年齢および第一子出生年齢共に、年々遅くなっているのが実情です。
このグラフより、2011年には、初婚年齢が男性は30.7歳、女性は29.0歳、そして第一子出生年齢は30.1歳であり、約40年前と比較すると、それぞれ約5年遅くなっていることが分かります。
また、このグラフの第一子出生年齢というのは、女性の年齢を示しています。
妊娠・出産となると、負担となる女性の身体を考慮するため、女性の年齢が問われるからだと思われます。
しかし、子供が誕生し、育てていくことを考えると、女性(母親)の年齢ではなく、男性(父親)の年齢が大事になると思うのです。
なぜならば、子供を経済的に支えていくのは、一般的に父親である場合が多いからです。
父親が何歳の時に産まれ、何歳の時に義務教育課程を終えるか、何歳の時に大学入学か、何歳で経済的に自立できる予定なのか…母親ではなく大黒柱である父親の年齢で考えてみましょう。また、第一子ではなく、末の子で考えましょう。
子供の教育費がかかる時期に、父親はそれを支えられる収入が見込める年齢でしょうか。
もう少し先まで考えるならば、教育費の支出時期が終わった後に、自身の老後資金を貯める余裕期間を持つことができそうでしょうか。
女性だけでなく、男性も晩婚晩産化(男性に晩産という言葉はおかしいかもしれませんが)が進む今、子供が小さい頃に収入に余裕があるご家庭も増えているように思います。
しかし、余裕が持てるのは今であり、将来の貯金が出来るのも今です。
ますますかかる教育費のこと、自身の老後のことなど、将来の資金計画を立て、「今」に投資し過ぎてしまうことのないようにしたいですね。