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2012年 05月 18日

エンディングノートの活用

ライフプランニング公式ブログの読者のみなさん、こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの浅川陽子です。

前回、親の情報を聞きとるためのツールとして「エンディングノート」を紹介しましたが、どんな内容を記載しておくとよいか、主なポイントを挙げてみましょう。

 ①資産の内容  
  金融資産、保険商品、不動産、その他(ゴルフ会員権、美術品、宝石等)
 ②融資等の内容
  各種ローン、クレジットカード
 ③貴重品の保管場所
  通帳、キャッシュカード、印鑑、保険証書、権利書等
 ④医療・介護
  かかりつけの病院、医師、(介護)ケアマネージャー、介護事業者等
  延命医療の希望の有無、臓器提供や献体の希望
 ⑤葬儀・埋葬
  希望する葬儀の形式、会葬者のリスト(住所録)、埋葬に関する情報
 ⑥その他
  任意後見契約の有無、後見人の希望
  趣味に関するものの処分方法、所属団体 等

内容は、大きくわけて2つ、「本人に関する情報」と「本人の希望・意思」です。
情報については、家族の負担をできるだけ減らせるように整理して記載しておくと便利です。

例えば、資産の内容等はできるだけ詳細に、また、金融資産のリストを作成するときは、商品ごとに並べるのではなく、取引金融機関ごとにまとめておくと、後々の手続きが楽になります。葬儀についても、会葬を希望する知人については住所録も作っておくと家族の負担が軽減されます。

また、親の希望・意思は、しっかり聞きとっておきましょう。任意後見契約をしている場合や後で後見人が必要になった場合などでも、本人の希望や意思が示されていると、より尊重されやすくなります。

2、3年先に、相続税の改正が予定されています。
相続税の基礎控除額が、現在の「5000万円+1000万円×法定相続人数」から、
「3000万円+600万円×法定相続人数」になります。
相続税の基礎控除というのは言い換えれば非課税枠で、その枠が縮小になるわけですから、今まで相続税の対象にならなかった場合でも相続税の対象になるケースが増加します。

相続税がかからない場合でも、遺産分割で遺された家族が「争族」にならないように、親の資産状況を家族みんなで共有しておくことは望ましいことです。

親の情報伝達の手段として、また、親子、兄弟姉妹間のコミュケーションのツールとして、ぜひ「エンディングノート」の活用をおすすめします。
by lifeplaning | 2012-05-18 10:27 | 浅川 陽子
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