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2011年 12月 15日

ゆとり教育の成れの果て

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの杉山 明です。

先日、シングルマザーのみなさんと相談会を実施しました。相談会というより、座談会といったほうがよいのかもしれません。せっかく、たくさんの方に参加してもらうのでということで、グループワークをしてもらいました。

KJ法を使って、日常生活の不安に思うことや知りたいと思っていることなどをまとめてみました。彼女たちの頭の中にある、不安や考えは次の5つのテーマに分類できました。
1.私の将来への不安
2.父親の存在
3.将来のお金について
4.子どもの将来への思い
5.子どもにかかる費用

1と2はシングルマザーゆえの悩み、3から5は一般的な親の悩みでしょう。

ところで、このようなことを聞かされました。給食費の問題です。

昨年より給与が下がったので給食費の免除を受けることができる条件に該当した。でも、免除申請を上げなかった。理由は、(お母様が働いているため)お子さまが水泳教室の準備をして学校に行くので、給食費を免除して習い事に通わせていると先生に思われるのを避けたいということ。

ほかの参加者にも話を聞くと、現在、学校では泳ぎ方を教えてくれないそうです。プールで水遊びをするだけ。泳げない者は、夏休みに集合して特訓させられた記憶があるけど・・・。と話すと、それは今は昔の出来事になっているそうです。

だから水泳教室に通わせるというのは、水泳のエリートを育てるためではなく、普通に泳げるようにするために必要なのだそうです。

先日、知り合いのFPに紹介されて、学習塾を訪問してきました。スポーツと教育を組み合わせたプログラムを検討しているそうです。お金に関する教育もカリキュラムに入れることを検討しているということで打ち合わせをしてきました。

どうやら、私たちが気付いていない間に、日本の公的教育サービスの質は大きく劣化しているようです。その代わりに必要とされているのが、大学、学習塾、スポーツクラブなど、民間のサービス。橋下新大阪市長が府知事時代に断行した教育改革もこういった視点で捉えるとその意味が理解できると思います。社会全体としては、公的サービスから民間サービスに力点が移動し始めているが、最低限受けることができる公的サービスの質も一方で確保しなければならないという意味です。

ゆとり教育は、子どもにゆとりを与えたのではなく、公的教育サービスの提供者にゆとりを与えただけだったようです。その結果が、公的教育サービスの質の低下につながり、その恩恵を受けるべき人たちが苦しめられるのであれば、本末転倒であることは明らかです。
by lifeplaning | 2011-12-15 05:36 | 杉山 明
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