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2011年 11月 24日

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ライフプランニング公式ブログの読者の皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの當舎です。

先日、このブログで、田中尚美さんが葬祭館の見学について
お話されていましたが、私も参加させていただきました。
葬祭というのは、「みんなで個人を偲ぶ」式なんだなとしみじみ実感しました。

さて、今日は、24日の日経新聞に発表されていた
「年金減額。来年度から」という報道がされました。
年金については、非常に誤解が多い話題ですので、
解説しておきたいと思います。
以前にも年金開始年齢が68歳から!?という報道もされましたので、
「またか」ということを感じた方もいるかもしれません。
ところが、今回は、意味合いが違います。

これまで、国民年金や厚生年金というのは、物価下落が
反映されることは既定路線だったのです。
法律にも明記されています。
ところが、2000年度から3年間は物価が下がっていたのに、
支給額は下げられませんでした。
そのため、現在年金を受け取っている方は、
2.5%高いままの年金を受け取っていることになります。
小宮山厚生労働相によると、今後3年間をかけて、
毎年1%引き下げる方針ということで、報道がされたのです。
これまでしないといけないことをせず、
特例的に優遇してきた点を解消するという意味で、
これから決まるかどうかはっきりしていない、
年金支給開始年齢の引き上げとは、
違うんだと申し上げておきます。

解消されれば、国民年金を満額受け取れる方であれば、月700円。
厚生年金を月額23万円受け取る世帯は、2500円程度の減額。
これは、大変だと思うかもしれませんが、
「年金」などの老後資金は、長期間かけて積み上げていくものです。
「公的年金は危ないから払わない」でなく、
「今、自分の年齢で出来ることは何か」を勉強して、
自分なりの対策をしていくことが必要です。

年金相談をしていると、
「友人がこうだった」「知人の年金はこうだった」などという
言葉が出てくることがあります。
ところが、年金というのは、個人の生きざまが反映されるものです。
誰しも同じ時期に働いて、結婚して、退職することはあり得ません。
もし、自分の年金履歴に空白があれば、それを満たす。
任意加入できるなら任意加入しておく。
パートであっても、厚生年金に加入できるなら、加入しておく。
払えないのであれば、免除の手続を済ませておく。
こんな地道な努力をして初めて、年金が積み上がっていくのです。

政策に一喜一憂するのでなく、
足元から固めていきましょう。
自分の老後を守れるのは自分だけなのですから。
by lifeplaning | 2011-11-24 23:39 | 中村 真佐子
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