2011年 11月 04日
これで利用しやすくなるのか?成年後見の新制度
ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの當舎です。
さて、昨日の文化の日。
皆さんは、どんな一日を過ごされましたでしょうか。
私は、川崎大師に行ってきました。
もともと、神社仏閣巡りは大好きなので、
子ども達を引き連れてお参りをし、
ちょっとすがすがしい気分で帰ってきました。
今日は、成年後見制度についてお話したいと思います。
新聞報道などで、ご存知の方も多いでしょうが、
成年後見制度については、横領などの不正も
あとを絶ちません。
最高裁判所が発生状況を調べたところ、
平均して月に18件、何と2億円近い金額の被害があるそうです。
そこで、日弁連と最高裁との協議がまとまり、
横領防止のため、財産を信託銀行に預けるという制度が
近く始まるというのです。
詳細については、これからですが、生活費などに使う小口の財産と、
大口の財産にあらかじめ分けて、
大口の財産の方は、信託銀に預けておくというのが
大筋です。
私の親族内でも、成年後見制度を利用せざるを得ないことが
おきました。
その推移もずっと見守ってきましたが、
家庭裁判所に財産の報告を行った後も、
あとから「こんな細かいことまで言ってくるのか」と
驚く事ばかりでした。
親族だからと、報酬はなしで後見人を受任していたのですが、
お金の使い方に指摘がこれほど細かいのであれば、
交通費や施設の料金など、証明しやすいもの以外は、
「報酬」という形で請求した方がいいのでしょう。
ただ、これも、難しいもので、「親族」だからこそ、
報酬をもらうというのは言いにくいものです。
こんなことでは、「善意」で、親族の面倒を見ているのに、
やってられないと感じる方も出てくるかもしれません。
新制度が始まって、更に心配なのは、
信託銀行を利用することで、
成年後見制度の利用のハードルが高くなるのではという
ことです。
成年後見には、「法定後見」と「任意後見」があるのですが、
利用が多いのが、判断能力が衰えて、
どうしようもなくなってから「法定後見」を利用するケース。
行政書士の立場から言うと、判断能力が衰えても、
より自分らしく生きるために、さまざまな契約をしておく
「任意後見」の方が、ベターな選択だと思っています。
ただ、公正証書や契約というのは、一般の方にとっては、
とっつきにくいのが現状ですし、
成年後見の書類を整えるのも面倒だからと、
手続を説明した途端、やめる方も多いのです。
生命保険金を信託契約にするという商品
(参考http://www.chuomitsui.co.jp/person/p_05/p_05_04_seiho.html)
も出ており、
これから「信託」という選択が出てくる可能性も否定できません。
手数料や手続などが、一般の方に馴染めるような制度に
なるかどうか、見守っていきたいと思います。
ファイナンシャルプランナーの當舎です。
さて、昨日の文化の日。
皆さんは、どんな一日を過ごされましたでしょうか。
私は、川崎大師に行ってきました。
もともと、神社仏閣巡りは大好きなので、
子ども達を引き連れてお参りをし、
ちょっとすがすがしい気分で帰ってきました。
今日は、成年後見制度についてお話したいと思います。
新聞報道などで、ご存知の方も多いでしょうが、
成年後見制度については、横領などの不正も
あとを絶ちません。
最高裁判所が発生状況を調べたところ、
平均して月に18件、何と2億円近い金額の被害があるそうです。
そこで、日弁連と最高裁との協議がまとまり、
横領防止のため、財産を信託銀行に預けるという制度が
近く始まるというのです。
詳細については、これからですが、生活費などに使う小口の財産と、
大口の財産にあらかじめ分けて、
大口の財産の方は、信託銀に預けておくというのが
大筋です。
私の親族内でも、成年後見制度を利用せざるを得ないことが
おきました。
その推移もずっと見守ってきましたが、
家庭裁判所に財産の報告を行った後も、
あとから「こんな細かいことまで言ってくるのか」と
驚く事ばかりでした。
親族だからと、報酬はなしで後見人を受任していたのですが、
お金の使い方に指摘がこれほど細かいのであれば、
交通費や施設の料金など、証明しやすいもの以外は、
「報酬」という形で請求した方がいいのでしょう。
ただ、これも、難しいもので、「親族」だからこそ、
報酬をもらうというのは言いにくいものです。
こんなことでは、「善意」で、親族の面倒を見ているのに、
やってられないと感じる方も出てくるかもしれません。
新制度が始まって、更に心配なのは、
信託銀行を利用することで、
成年後見制度の利用のハードルが高くなるのではという
ことです。
成年後見には、「法定後見」と「任意後見」があるのですが、
利用が多いのが、判断能力が衰えて、
どうしようもなくなってから「法定後見」を利用するケース。
行政書士の立場から言うと、判断能力が衰えても、
より自分らしく生きるために、さまざまな契約をしておく
「任意後見」の方が、ベターな選択だと思っています。
ただ、公正証書や契約というのは、一般の方にとっては、
とっつきにくいのが現状ですし、
成年後見の書類を整えるのも面倒だからと、
手続を説明した途端、やめる方も多いのです。
生命保険金を信託契約にするという商品
(参考http://www.chuomitsui.co.jp/person/p_05/p_05_04_seiho.html)
も出ており、
これから「信託」という選択が出てくる可能性も否定できません。
手数料や手続などが、一般の方に馴染めるような制度に
なるかどうか、見守っていきたいと思います。
by lifeplaning
| 2011-11-04 07:46
| 中村 真佐子