2011年 10月 28日
経営者のリスク管理~残業問題は終わっていない
ライフプラン公式ブログ読者の皆さん こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの當舎です。
先週のブログの内容で、年金支給開始年齢が68歳以降となる厚生労働省案をご紹介しましたが、早速、厚生労働副大臣が来年の法案提出は困難と言う言葉が報道されていました。
やっぱり、雇用とセットでないと、実現は困難という予想通りの展開でしたね。
さて、話は変わって、今日は社会保険労務士として、
サービス残業のお話をしたいと思います。
10月19日、平成22年度の賃金不払残業是正結果が、
厚生労働省から発表されました。
某ハンバーガー店長の裁判があまりにも有名でしたので、
今はちょっと落ち着いた感がありますが、
今年の報道発表で1企業当たり平均が4427万円という発表を見ると、
なあなあの関係で、うまくいっていると経営者が勘違いしていても、
ある日、突然、訴状が届くというリスクもまだ残っていることがうかがえますね。
皆様の会社の時間管理、どんな方法でされていますでしょうか。
従業員の時間管理をタイムカードで行い、労働者側が残業をしたいときは、
上司に申請してくださいというよう方法を採っているところもあるでしょう。
これは、わざわざ申請しないと残業手当が支給されないんだということを
周知させる意味で、最近、よく見られる方法です。
一見、何の問題もないように思えますが、このパターンで法律違反となることがあります。
確かに、この方法で何の問題もなく運用している会社もあるでしょう。
ところが、タイムカードと申請用紙の内容があまりにかけ離れていると、
注意が必要です。
事実、終業後ダラダラと話し込んでいたりということであるでしょう。
ところが、労働基準監督署から指導を受けて上記のように申し立てたとしても、認められることは、まずありません。
調査をして、経営者側が、残業の申請用紙を渡すのを渋ったり、
月20時間までというように規制をかけている例も、
後を絶たないからです。
もし、このように運用したいのであれば、
タイムカードと申請用紙の差を、
常識の範囲内の誤差に抑えることを忘れないようにしましょう。
従業員にも、ダラダラ残業はやめさせて、本当に残業することが必要なのか気づきを与えていくことも望まれます。
自分の会社がうまくいっていると思うのは、経営者側だけで、
実は、「従業員側の不満は蓄積している」ということになると、
突然、爆発することもあり得ます。
経営者の皆さん、くれぐれも、ご用心を。
ファイナンシャルプランナーの當舎です。
先週のブログの内容で、年金支給開始年齢が68歳以降となる厚生労働省案をご紹介しましたが、早速、厚生労働副大臣が来年の法案提出は困難と言う言葉が報道されていました。
やっぱり、雇用とセットでないと、実現は困難という予想通りの展開でしたね。
さて、話は変わって、今日は社会保険労務士として、
サービス残業のお話をしたいと思います。
10月19日、平成22年度の賃金不払残業是正結果が、
厚生労働省から発表されました。
某ハンバーガー店長の裁判があまりにも有名でしたので、
今はちょっと落ち着いた感がありますが、
今年の報道発表で1企業当たり平均が4427万円という発表を見ると、
なあなあの関係で、うまくいっていると経営者が勘違いしていても、
ある日、突然、訴状が届くというリスクもまだ残っていることがうかがえますね。
皆様の会社の時間管理、どんな方法でされていますでしょうか。
従業員の時間管理をタイムカードで行い、労働者側が残業をしたいときは、
上司に申請してくださいというよう方法を採っているところもあるでしょう。
これは、わざわざ申請しないと残業手当が支給されないんだということを
周知させる意味で、最近、よく見られる方法です。
一見、何の問題もないように思えますが、このパターンで法律違反となることがあります。
確かに、この方法で何の問題もなく運用している会社もあるでしょう。
ところが、タイムカードと申請用紙の内容があまりにかけ離れていると、
注意が必要です。
事実、終業後ダラダラと話し込んでいたりということであるでしょう。
ところが、労働基準監督署から指導を受けて上記のように申し立てたとしても、認められることは、まずありません。
調査をして、経営者側が、残業の申請用紙を渡すのを渋ったり、
月20時間までというように規制をかけている例も、
後を絶たないからです。
もし、このように運用したいのであれば、
タイムカードと申請用紙の差を、
常識の範囲内の誤差に抑えることを忘れないようにしましょう。
従業員にも、ダラダラ残業はやめさせて、本当に残業することが必要なのか気づきを与えていくことも望まれます。
自分の会社がうまくいっていると思うのは、経営者側だけで、
実は、「従業員側の不満は蓄積している」ということになると、
突然、爆発することもあり得ます。
経営者の皆さん、くれぐれも、ご用心を。
by lifeplaning
| 2011-10-28 09:06
| 中村 真佐子