2011年 09月 29日
金融機関では教えてくれない金融商品の話
ファイナンシャルプランナーの杉山 明です。
セミナーの講師を依頼されました。タイトルの候補を2つ考えて提示したところ、その一方、「金融機関では教えてくれない金融商品の話」というタイトルが採用されました。
そうだよ!!金融機関はいつも悪いことをしている。その裏話を聞けるならきっと面白いに違いない。そう思っていただけると、マーケティング的には成功です。でも、そう思ってきてもらった人は、イメージどおりの話を聞くことができないと思います。スミマセン
金融機関が教えてくれないことはいくつかに大別できます。
(1) 金融機関がわざと話すことをやめていること
(2) 時間がないので説明を省略していること
(3) そもそも金融機関の販売員に伝えられていないこと
私が話をしようと思っていることは、(3)に当てはまることが中心です。
FPになる前、私は保険会社と投資信託の委託会社で商品開発を担当していました。そのとき感じていたことは、自社の営業担当部門が、金融機関や代理店必ずしも適切な説明をしていないのではないかということでした。
そして、販売する金融機関が銀行のように大きな組織だと、さらに銀行の本部から支店の営業担当者に情報が伝達されます。最終的に、営業担当者から消費者に情報が伝達されます。この伝言ゲームの中で、情報は少しずつ捨象されていくのです。
もっともこれはある程度仕方のないことだと思います。商品開発の担当部門は商品開発だけを行っています。しかし、営業推進や営業教育といった部門は金融商品の説明をすることだけが仕事ではありません。販売を担当する金融機関の管理部門から見れば特定の会社の金融商品に割ける時間は限られています。そして、もっとも大変なのは金融機関の第一線で営業を担当している人たちです。たくさんの会社の、たくさんの種類の商品を扱わなければならないために、一つの商品に割ける時間は、さらに限られてきます。
それでも消費者から考えると、伝えられてしかるべき情報があると思います。今回のセミナーでは、消費者には伝えられてしかるべき情報だけど、なかなか伝わらない情報を、わかりやすく伝えてみたいと思っています。