2011年 07月 25日
地震リスクをマネジメントするには(4)
ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。
地震リスクに対し、でき得る限りのリスク・コントロールを行うのは
言うまでもありませんが、リスク・ファイナンシングに関しては皆さんは
どのようにお考えでしょうか?
(リスク・コントロールとリスク・ファイナンシングについては、
前回のブログをご参照下さい)
1年ほど前、実家から火災保険の更新時期に相談を受けました。
私は地震保険への加入を提案しましたが、
地震なんていつ起こるかわからないから、
保険料が高いから、
という理由で、うちの親は加入を見送りました。
恐らく、同じような理由から加入しない人は多いのでしょう、
2009年度末の地震保険の加入率全国平均は23%でした。
地震なんていつおこるかわからないし....。
確かにそうかもしれません。
しかし、地震はひとたび発生すれば、その被害は甚大で、
住宅に大きな被害が出る可能性は高いです。
賃貸の方は別の所に移り住めばいいですが、
持ち家の方はどうでしょう?
仮に家が全壊してしまったとしても、
住宅ローンの支払いはなくなりません。
賃貸住宅に移り住めば家賃の支払いが必要ですし、
家を再建すれば新たなローンも抱えることになります。
失った家のローンを支払いつつ、新たな住まいの費用負担が
発生しますから大変です。
残念ながら、住宅被害に対しては公的保障は手厚くありません。
被災者生活再建支援制度からの給付は最大でも300万円です。
自分の財産に対する被害は自分でカバーするしかないのです。
とはいえ、住宅被害を貯蓄だけでカバーするのは困難です。
そこで保険の機能を利用することになります。
既に皆さんご存知かと思いますが、
地震による被害に対し唯一カバーが可能なのは地震保険です。
実際、東日本大震災では、「地震保険に入っていてよかった」
という声をたくさん耳にします。
今回の震災後、地震保険への関心が高まっており、
損害保険各社への問い合わせが急増しているといいます。
大手損害保険5社の3月~5月の地震保険販売実績は、
前年同期比14.5%増になっています。
持ち家で、住宅ローンの残債が大きい、貯蓄が少ないという方は、
地震保険の加入を検討されることをおすすめします。
次回は地震保険について整理してみましょう。





















